ポドルスキ&イニエスタ獲得で三木谷氏の野心に火がついた!? ヴィッセル神戸「監督解任劇」の真実

日刊サイゾー / 2018年9月19日 18時0分

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 現在J1リーグで8位につけ、アジアチャンピオンズリーグ出場圏内の3位を目指せる位置にいるヴィッセル神戸が、吉田孝行監督を解任した。

 神戸のクラブ史上最高順位は7位。シーズン終盤というタイミングでの解任に違和感はあるが、神戸が監督を代えるのは、もはやお家芸でもある。

「親会社楽天の三木谷浩史会長兼社長が現地観戦する御前試合で情けない試合をすれば、神戸の監督は解任される」という話は、サッカー界では有名だ。そもそも吉田監督も昨年8月、ネルシーニョ前監督が急きょ解任されたことに伴い、コーチの立場から暫定的に監督に就任した経緯がある。

 だが、今回の解任劇はドタバタ感がない。神戸は吉田監督解任後すぐに、後任監督にスペインリーグ最年少監督(当時)として注目を集めたフアン・マヌエル・リージョ氏が就任することを発表した。そんなリージョ監督の就任会見には三木谷会長も同席するなど、監督に対する、今までにない期待をうかがわせる。三木谷会長に、いったい何があったのだろうか?

「バブル崩壊後、世界的選手がJリーグに興味を示すことはなかった。南米や欧州の代表選手からすると、日本は遠すぎますし。ところが、ルーカス・ポドルスキやアンドレス・イニエスタは近年のベテランのトレンドである代表引退を宣言したので、地理的デメリットは解消された。それでも、2人とも現役バリバリなので欧州でのプレーを選択すると思われていましたが、神戸が獲得に成功した。Jリーグ史上最高クラスのビッグネーム獲得を受け、三木谷さんはサッカー界で成功するという野心が目覚めたのでしょう。その過程で、監督が重要になると気づき、リストアップした。結果、リージョ監督を招へいできることになったので、吉田監督を解任し、すぐに契約を結んだのだと思います」(サッカーライター)

 行き当たりばったりの結果だけで解任してきた今までの流れではなく、ポドルスキやイニエスタを従わせることのできる経験やロジックを持つ監督を招へいしたという流れのようだ。確かに、吉田前監督は選手としてW杯の経験があるわけでもなければ、監督としても神戸での経験しかない。ポドルスキやイニエスタをコントロールできる実績に欠けており、実際にポドルスキは交代させられた後にペットボトルを蹴り上げていた。試合内容も、イニエスタを抑えられると打開策を見いだせなかった。

 では、リージョ監督の下で、神戸は明るい道を進むことができるのだろうか?

「リージョ監督は、現マンチェスターシティ監督のジョゼップ・グアルディオラ氏が『影響を受けた指導者』と語ったことで名を上げましたが、近年は監督として目覚ましい結果を残していません。志向するサッカーはポゼッションスタイルで、ポドルスキやイニエスタがフィットするとは思いますが、どのような結果を残しているのか触れる、ある程度の結果を残せる監督かどうかは未知数です」(同)

 監督を解任し、就任させるまでのプロセスは今までと違い説得力があったが、リージョ監督が結果を残せるかは自身の手腕にかかっている。それでも、三木谷会長が監督の重要性を理解し、サッカークラブの経営者としての感覚を持ち始めたことは今後につながるだろう。

(文=TV Journal編集部)

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