『高校教師』から『中学聖日記』まで――教師と生徒の恋愛ドラマを読み解く

日刊サイゾー / 2018年10月27日 21時0分

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 有村架純主演のドラマ『中学聖日記』(TBS系)が話題を呼んでいる。

 もちろん、“話題”というのは、いい反響もあれば、そうでない意見もあるということだ。一体、視聴者は、このドラマのどこに惹かれ、また、違和感を感じているのだろうか。

 言うまでもなく、一番大きく取り上げられているのは、「教師と生徒」の恋愛を描いているという点だ。“問題がある”と感じている人も、そこをクローズアップしている人がほとんどである。

 しかし、この「生徒と教師の恋愛ドラマ」は、今回初めて作られるわけではない。1993年に真田広之と桜井幸子が主演し、2003年には藤木直人と上戸彩で再ドラマ化された『高校教師』(同)や、滝沢秀明と松嶋菜々子主演で99年に放送された『魔女の条件』(同)など、その時代時代に作られ、そのたびに話題となっているのだ。

 今回は、それらの作品を取り上げ、共通点や違いなどを比較することで、そのドラマが作られる意味について考察してみたい。

『高校教師』は、32歳の教師・羽村隆夫(真田)が、女子校に赴任するところから始まる。そこで出会った高校2年の生徒・二宮繭(桜井)と恋に落ちるというストーリーだ。しかし、物語は彼らの恋愛だけにとどまらず、近親相姦や、教師による強姦、同性愛など、センセーショナルな題材がこれでもかと盛り込まれ、見ていて衝撃を受けっぱなしだったのを覚えている。

 続いては『魔女の条件』。26歳の教師・広瀬未知(松嶋)のクラスに、他校で問題のあった高校2年の生徒・黒澤光(滝沢)が転校してくる。そこで二人が愛し合うようになるというもの。こちらは、二人の関係や、周囲からのバッシングなどをメインに描き、高視聴率を獲得した。

 そして今回の『中学聖日記』。25歳の教師・末永聖(有村)と、中学3年生の生徒・黒岩晶(岡田健史)の恋愛を軸に物語が展開されている。正直、先の2作品ほどの人気にはなっていないが、このご時世にデリケートな問題を丁寧に扱っている点では、評価していいと思う。

 3つのドラマは、「教師側が男性か女性か」という視点や「生徒が中学生か高校生か」という視点などで分類することができる。しかし、まず考えてみたいのは、先生役と生徒役の「どちらがアイドルか」という点である。

 言うまでもなく『高校教師』は、生徒役である桜井がアイドルである。内容が衝撃的すぎて、当初予定していたアイドルに断られたという逸話もあるこのドラマ。しかし、当時19歳の桜井は、他の誰にもできなかったであろうと思わせるほど、主人公・二宮繭にハマっていた。ある意味、この作品によって、アイドルから女優に成長したと言えるかもしれない。

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