BEYOOOOONDSデビュー曲が1位も、初回盤が予約しても買えない”CDビジネス”の限界露呈

日刊サイゾー / 2019年8月17日 19時0分

写真

 ハロー!プロジェクトの新グループ・BEYOOOOONDSのデビューシングル『眼鏡の男の子/ニッポンノD・N・A!/Go Waist』が、約10万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキング(2019年8月19日付)で初登場1位を記録した。

「新人グループが、デビューシングルで10万枚を売って1位を取るのは、CDの売れない時代ではかなりすごいこと。寸劇が入っている個性的な楽曲やクオリティーの高いミュージックビデオなどが、アイドルファンを中心に大きな話題になったことも、ヒットの理由でしょうね」(音楽ジャーナリスト)

 しかし、レコード会社の予想以上に売れてしまったのか、多くのCDショップでは品切れ状態が続いたという。

「発売から1週間も経たずに都内近郊のCDショップの店頭からほとんどなくなってしまいましたね。特にDVDが付録として付いている初回限定盤は、発売後かなり早い段階で品切れ状態になっていて、ネットでも買えない状態でした」(同)

 この初回限定盤については、”予約をしたのに”買えなかったという報告も多い。

「実は発売前の段階で、予約数がプレス予定枚数を上回っていたそうです。発売日以降に店頭に出す分の在庫は別にキープしていたので、店舗ではどうにか購入はできたんですが、予約すらもままならない人気だった。実際に、発売前にネット通販で予約をしたのに、結局商品を用意することができず、強制的にキャンセルになってしまったというケースも多かった」(同)

 それだけ人気が高いのであれば、プレス枚数を増やせばいいだけのようにも思えるが、事情はそう簡単ではなさそうだ。

「CDが売れない時代ということもあって、レコード会社としては”ちょうど売り切るくらい”の枚数を出荷するのが理想的。そういう意味では、新人グループのデビューシングルが10万枚を売るのは、予想以上の数字であって、これより多い枚数をプレスすることはさすがにリスクが大きすぎるという判断だったと思います。在庫を抱えたくないという事情はわかりますが、機会損失になってしまったのも事実。特にBEYOOOOONDSの場合はサブスクリプションサービスでの楽曲配信をしていないこともあって、本来届くべきリスナーに届かなかったということもあるでしょう」(音楽業界関係者)

 ”CDは売れない”という前提のもとでビジネスをしなくてはならない現実があるため、何十万枚も売れる可能性があっても、”それなりの枚数”しか出荷しないということのようだ。

「需要があっても、それに応じてプレスすることができないのが、今のCDビジネス。 もはや主流は完全にサブスクで、”盤を売る”ことに重きを置くビジネスモデルは完全に限界に達していると言えますね。ハロプロやジャニーズなどを含めて、サブスク解禁に向かわざるを得ないでしょう」(同)

 いつまでもCDに頼っていると完全に時代に取り残されるのは言うまでもない。アーティストもレコード会社も、変革せざるを得ない時期になったのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング