日給1600円で衣食住+女性も買える⁉ ハイテク先端都市・深圳に集う中国の若者たちのお気楽生活
日刊サイゾー / 2021年1月1日 10時0分

つい1~2年前まで、中国広東省の深圳といえばハイテクの最先端都市として、日本のメディアでももてはやされていた存在であった。しかし、日本人の対中感情の悪化やコロナ禍もあり、最近ではそんな話題が出てくることもほとんどなくなった。そんな深圳が、大発展を遂げた今も、堕落した生活を送る青年たちの楽園になっていると、香港の新聞「アップルデイリー」が伝えている。
深圳といえば、かつては電気製品を中心とした製造業の中心地で、中国全土から多くの若者が出稼ぎに来ていた場所である。しかしその後、中国が経済発展を遂げ、ほこりっぽい町だった深圳は大都市へと変身した。
一方、田舎から出て深圳に働きにくる若者たちも、大きく変貌した。彼らの親世代は工場での残業もいとわず、自分のために使うお金はわずかで、あとは貯金するか田舎の両親にすべて送金していたが、その子どもの世代である今の若者たちのなかには、そういった苦労を嫌い、高い学歴もないため明るい将来も見えないことから、自堕落な生活を送る者が多く出ている。
彼らは深圳の工場エリアに来ても、真剣に職探しをすることもなく、日がな一日、ネットカフェに入り浸ってネットゲームばかりをしている者も多い。そんな彼らは中国では「三和ゴッド(三和大神)」と呼ばれている。「三和」は深圳の工場地帯にある人材雇用仲介市場の「三和人力市場」から来ており、彼らはこのエリアに住んでいることが多いからである。
この「三和ゴッド」の存在は、「1日仕事して3日遊ぶ」若者たちとして中国ではすでに5年ほど前から知られており、日本でも2018年にNHKがドキュメンタリー番組で大きく取り上げている。
深圳は10年以上も前から、製造業の中心地を脱し、ハイテクや研究開発、金融ビジネスの都市へと変わっていくことを進めていた。その発展した最近の姿は、これまで日本のメディアでも数多く紹介されてきた。その一方で、「三和ゴッド」たちは今も深圳の片隅でくすぶり続け、「1日仕事して3日遊ぶ」生活を送り続けている。
彼らは今も、臨時雇いの仕事や修理工、配達員、建築現場などの日雇い仕事をして、1日で100元(約1600円)ほど稼ぐと、1泊8元(約130円)のネットカフェに寝泊まりしながらゲームに明け暮れ、ご飯は1食2元(約32円)ほどの激安の食事で命を維持している。そして時には、近くの公園にいる女性を相手に30~50元(約480~800円)ほどで性欲を満たしているのだという。
そんな、よく言えばお気楽、悪く言えば堕落した生活を続ける彼らが暮らす地域から、アップルのiPhoneなどを製造している台湾企業フォックスコンの工場までは2~3kmほどの距離しかない。そこで生産されているものは時代の最先端機器だが、その周辺でうごめく多くの若い労働者たちは、こうしたその日暮らしを続けているのだ。
彼ら「三和ゴッド」たちを飼殺しにするハイテク都市は、果たして楽園なのか、それともソドムなのか……。
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