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「やはり人気は一過性?」高視聴率なのに観客が入らない"なでしこジャパン"の構造的問題

日刊サイゾー / 2012年4月21日 8時0分

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 先日行われた「キリンチャレンジカップ2012」で見事優勝したサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)だが、実は試合中継が高視聴率だったにもかかわらず、観客動員が振るわなかったことが話題を集めている。果たして、なでしこの人気は本物なのか?

 4月1日の日曜日にユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)で行われた米国戦の観衆は1万5,159人、平日の5日に行われたブラジル戦に至っては1万2,862人と、会場だったホームズスタジアム神戸の4割程度しか埋まらなかったという。

 だが、地上波テレビ生中継は米国戦は14.8%、ブラジル戦は17.5%と高視聴率を記録(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)。とりわけ米国戦の数字は、同時間帯に放送されたフィギュアスケート世界選手権女子フリーと並ぶ視聴率だ。集客力よりテレビでの人気が先行している格好だが、「それも仕方ないこと」だと評するのはサッカー誌編集者。

「男子のA代表ならいざ知らず、女子代表の試合をわざわざ試合場で観戦するのは、よほどのサッカーおたくか日本代表ファン。一般的なサッカーファンは女子サッカーを見ても、それほど楽しめないんです。というのも、なでしこのプレーのレベルというのは、中学強豪校の男子チーム程度なんです。日ごろ、A代表や欧州の強豪チームのプレーに触れているサッカーファンが、中学生レベルの試合なんて見ても楽しめるわけがないじゃないですか。別になでしこがどうこうではなく、これは女子サッカーの構造的な問題ですよ」

 一方、テレビで観戦する層というのはライトなサッカーファンや、とりあえず話題のなでしこの試合だから見ておこうという人々。こうしたこれまでサッカー、とりわけ女子サッカーに熱心ではなかった層に関心を持たれるというのは、決して悪いことではない。それどころか、サッカー人気の裾野が広がってきたともいえ、女子サッカー界にとっては好材料だろう。

「ただ、懸念されるのは、こうしたライトなファン層による人気は移ろいやすいということ。今はW杯での優勝や澤(穂希)のFIFAバロンドール(世界年間最優秀選手賞)受賞など話題性があるから人気を保っていますが、時間が経てば次第に忘れられていくことだって考えられます。そうならないためにも女子の競技人口を増やし、彼女たちにアピールするよう努めなければなりません」(前出・サッカー誌編集者)

 一過性のブームに終わらないためには、なんとしても来たるロンドン五輪で金メダルが求められる。その意味で、なでしこジャパンは正念場を迎えているのだ。
(文=牧隆文)


※画像は『世界一のあきらめない心: なでしこジャパン栄光への軌跡』(小学館)


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