誰も球界の盟主には逆らえない!? 裏金疑惑で明らかになった巨人の"暴君"ぶり

日刊サイゾー / 2012年3月22日 8時0分

 シーズン開幕直前に投下された球界の盟主・巨人の"契約金超過騒動"。口火を切ったのは巨人の親会社・読売新聞の終生のライバルである朝日新聞の15日付一面記事だ。同紙によると、巨人軍が球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額「1億円プラス出来高払い5,000万円」を超える契約を多数の選手と結んでいたことが、複数の関係者証言と内部資料から明らかになったという。

 超過額の契約が判明したのは高橋由伸、上原浩治(現大リーグ)、二岡智宏(現日本ハム)、阿部慎之助、内海哲也、野間口貴彦の6選手。最も高額なのは、阿部選手(2000年ドラフトで入団)の10億円。野間口選手(04年)は7億円、高橋選手(1997年)は6億5,000万円、上原選手(98年)、二岡選手(同年)は各5億円、内海選手(03年)は2億5,000万円となっている。このほか、上原選手には退団時の功労金1億2,000万円、二岡選手には退団時の功労金7,000万円と別の出来高払い3,000万円も支払う契約となっていた。

 これに読売巨人軍は朝日新聞の取材に対し「標準額は07年までは上限ではなく、超えても構わないというのがプロ野球全体の理解のはず。ルール違反ではない」と反論している。

 とどのつまり、ようは"巨額裏金疑惑"が浮上したという話だが、球界では長年に渡り暗黙の了解とされていた部分であり、他球団やスポーツ紙は総じて「何を今さら」「昔のことをほじくり返すな」といった反応。そればかりか「このタイミングで暴露するのは意図的なものを感じる」と、内部文書を流出させた"犯人探し"に論点をずらそうとしている感は否めない。

 プロ野球の加藤良三コミッショナーまでもが、日本野球機構(NPB)を通じて「現時点においてはなんらかの措置を取ることは考えていない」と静観の構え。同じくNPBの下田邦夫事務局長も「推移を見守る」と、まるで腫れ物に触るかのような物言いだ。

 だが、その裏にはやむにやまれぬ事情があった。スポーツ紙記者が明かす。

「過去にも他球団で似たような問題がありましたが、今回は球界の盟主である巨人。その衝撃度は比べものになりません。下手に対応して、巨人側を刺激すればプロ野球全体が潰れる。他球団も巨人との試合は重要な収入源。それだけに、球界全体で巨人を守ろうという動きになっている。マスコミに対しても、とにかく味方につくよう声をかけている。本来ならば公平に議論されるべき話なんですがね」

 違法性なしの可能性が高いとはいえ、世間ではあまりにも高額な超過金に批判の声が上がっているが「巨人側はどんな手を使ってでも、一刻も早く事態を収めようと必死ですよ」(同)。裏を返せば、今回の問題を掘り下げたメディアにはそれ相応の"制裁"が待っていることは間違いない。改めて浮き彫りになった巨人の"暴君ぶり"にプロ野球ファンはどのような審判を下すのか──。


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