あの元芸人"路上詩人"軌保博光が天国を創るニューヒーローになっていた!

日刊サイゾー / 2012年4月26日 8時0分

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 「地球に笑顔を増やす」というスローガンを掲げ、自然保護などの活動を行うNPO法人「MAKE THE HEAVEN」。

 設立者で、理事長を務める"てんつくマン"は、かつて山崎邦正とのお笑いコンビ"TEAM-0"としてダウンタウンの番組を中心に出演し人気芸人となるも、突如「やりたいことが見つかった」と1994年に吉本興業を退社。映画製作や、路上詩人を経て、2002年に本名の軌保博光から"てんつくマン"(「天国を創るニューヒーロー!?」に由来)に改名、現在の道へとたどりついた。

 昨年は、東日本大震後、チーム「め組JAPAN」を立ち上げいち早く現地入り。そこでのボランティア活動や、被災地の様子などを綴った著書『あきらめない生き方 ~小さな一歩を踏み出すための55のメッセージ~』(サンクチュアリ出版)は発売以降、多くの人々に勇気を与えている。

 地球に天国を創るため、行動力と、笑いと、少しきつめの関西弁を携え活動を続けるニューヒーローに話を聞いた。

――新刊『あきらめない生き方』を読むと、てんつくマンさんの行動力に圧倒されます。

てんつくマン 僕の生き方は、何が正しいとか何が間違えとか、そんなことより「感じたら動く」。絶望的な人を見たり、がれきの山を見たときはツライけど、僕はそこから目をそらしてることのほうが後でツライし、行ったほうがスッキリするんです。もちろん、行ってうつ病になるような人は行かんほうがいいと思う。そういう人は、自分が幸せに生きとったら、その幸せを見た次の人がまた幸せになって、元気がどんどん増えていくから。

――「め組JAPAN」は、いち早く被災地に向かわれたそうですね。

てんつくマン もともと「MAKE THE HEAVEN」の緊急支援部隊を「め組」って呼んでいて、過去にもイランや新潟に行ったんです。今回、地震が起きたときも、仲間から「め組出動するんやろ?」っていう連絡がいくつも来て、「そりゃ出動するでしょ~」って、すぐに準備を始めました。

――やはり「め組JAPAN」のような名称を掲げたほうが、仲間たちの士気は上がるんでしょうか。

てんつくマン 上がるね~。「JAPAN」って付けると、勝手に日本代表になったみたいな気分になるし(笑)。思い込み大作戦やね。あと士気でいうと、現地には「笑ったらあかん」って空気があったけど、とにかく僕らは笑うことばかり考えてた。僕らのエネルギーが下がってもうたら、人なんかサポートできへんから。

――笑うこと以外に、現地で何か心掛けていたことはありましたか?

てんつくマン 非常識なことが起こってるんだから、「常識で考えんとこう」って思ってましたね。常識で考えたら動けなくなってしまうの。例えば、小学校に1,300人の被災者がいて、毛布が1,100枚届いても配らへんのよね。超~寒がってるのに。「まずおじいちゃんとおばあちゃんと子どもに配って、若い衆は我慢!」って、なんで言わへんねんって、「平等」って言葉がすごくイヤになったんです。平等って、人救わへんやろうって。あと、被災者が行政へのストレスを溜めないように、避難所の教室とかを一つずつまわって、「どうも~。この前、市役所行ったら、対策本部長なんか右行ったり左行ったり、真っ直ぐ歩けなくて坂田利夫みたいになってましたわ~。それくらい寝ずに頑張ってはりましたよ~」みたいな話をするようにしてましたね。

――物資を配ったりメンタルを気遣ったり、すごく忙しそうですね。

てんつくマン やることが山ほどあって、とにかく必死! 記憶ないもん。とにかく人手が足らなくて、そこで思ったのが、災害が起きたときのために、日本でも高校卒業したら2年間くらい「武器を持たない徴兵制」みたいなのがあってもええんちゃうかなって。もしみんながトラックやユンボを動かせたら、もっと人救えたんじゃないかなって思うのよね。

――ところで、てんつくマンさんはドキュメンタリー映画『107+1~天国はつくるもの~』パート1、パート2の監督も務めていらっしゃいますが、現在、パート2.5を製作中だとか。

てんつくマン 『107+1~天国はつくるもの~パート2.5』は、癌患者さんや、末期癌を克服した人らを取材していって、「癌=死」っていう思い込みを取っ払おうという映画です。僕らはマスコミなんかに「病気とは戦わなければいけない」っていうふうに洗脳されてしまってるけど、病気って戦うと負けるの。やっぱ抱きしめないと。

――病気を抱きしめるとは?

てんつくマン 癌は「死」やなくて、「サイン」やねん。癌に対して「お前、絶対殺すからな!」ってふっかけると、癌が「何言うてんねん! 俺、お前に『今の生き方、違うんちゃうんか?』ってメッセージ伝えに来てんねんっ!」って殺されてしまう。でも、癌に「なんで今、来てくれてんの~?」って優しく語りかけたら、「お前、ほんまはこんなんやりたいんちゃうんか?」って返してくれて、そのやりたいこと楽しんでたら、そのうち「あれ? あの人(癌)どこ行ったんやろ?」ってなるのよ、ほんまに。

――自分の生き方を見つめ直すチャンスを与えてくれてるということですね。ちなみに、てんつくマンさんにとって、芸人を辞めたことは一つの分岐点だと思うのですが、今でも芸人さんと交流はあったりするんですか?

てんつくマン Twitterでほっしゃん。とつながってるくらいやね。今は、ワークショップの内容考えたりで忙しくて、テレビもあまり見いひんし。

――そんなワークショップも毎回、好評だそうで。

てんつくマン 笑ってもらいながら、過去の思い込みを取っ払って、「自分の生き方はこうや!」っていうのを見つけてもらうワークショップです。だいたい1回に50人くらい参加してもらってるんやけど、みんなが本来の自分の生き方を見つけて、次々に夢を叶えて、その人らがまたワークショップしたり講演会したりして、どんどん輪が広がっていけば、「夢叶えんの当たり前やん! 困ってる人いたら、助けるの当たり前や~ん」みたいな日本になると思うんよ。

――『あきらめない生き方』にも、そんなてんつくマンさんの思いが詰まってますね。

てんつくマン とくに夢を追いかけてる人や、あきらめそうになってる人に読んでほしいな。そういう人らに、めっちゃでっかい声で「あきらめるんはいつでもできるから、今できる一歩を考えよう!」って伝えたいですね。
(取材・文=林タモツ)


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