涙涙の『はねトび』最終回に感じた、出演者と視聴者の圧倒的な温度差

サイゾーウーマン / 2012年10月2日 13時0分

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 視聴率6.7%……。11年半の長きにわたって放送され、20%を超えることも珍しくなかった人気番組の最終回の視聴率としては、ちょっと寂しい数字だった、9月26日放送『はねるのトびら最終回2時間スペシャル!!』(フジテレビ系)。

 最終回スペシャルということで、レギュラー出演者たちがVTRで名場面を鑑賞し、11年半の軌跡を振り返るという番組内容。何かの祭典番組のようなきらびやかなステージ上には、華やかにドレスアップしたレギュラー陣、そして会場には、これまたドレスアップしたスタッフや番組関係者たちが着席。

 番組スタートから年代を追ってVTRが流され、それぞれの時代の名作コントや名物企画なんかを振り返ったりするのだが、なんとなく見ている側との温度差を感じるというか、「遠さ」みたいなものを感じてしまうのは、なぜなんだろうか。

 豪華なセットに、「涙そうそう」など、最終回らしく、しっとりしたいい感じのBGMが時折流され、進行を務める高島彩&渡辺和洋アナによる、「あらためてメンバー愛を感じる復帰のその瞬間でしたが」(高島)、「活躍の幅がより一段上がった、そんな年かもしれませんね」(渡辺)といった、改まった口調での言葉が時折はさまれる。ああ、これ、なんか結婚披露宴の空気にちょっと似ているのかもしれない。しかも、そこまでは近しくないけど招かれて、同じテーブルに知らない人同士でまとめられちゃった時みたいな感じというか。

 そう思えば、流されるVTRは新郎新婦の生い立ちやなれ初めVTRの的な演出か。そして、「今日、会長さんが、この会場に来てくださってます!」(渡辺)とか、会場のお客さんが紹介されるのを見ても、披露宴なんかで出席者が紹介されて、なんだかよくわからないけど拍手するような感じに近いというか。今回の番組は、結婚ではなくて「卒業」的な内容なわけですが。とにかくそんな温度差を感じさせてしまうのが、終わってしまう番組の空気だということなのでしょうか。だとしたら、やっぱりちょっと切ない。

 さて、番組の歴史をなぞるVTRを見ていると、『はねトび』はスタート当初の深夜帯から、2005年に、ついにゴールデンに昇格したという。それに伴って、番組の内容はコントからゲーム中心に。06年には「回転SUSHI」や「ほぼ100円ショップ」「ギリギリッス」など、現在に至るまでの人気コーナーが次々誕生、ゲストも多彩に。でも逆にいえば、これらを超える企画がこの後なかなか出なかったともいえるし、ゲストがゲームに参加する、「番宣番組」になっちゃったようでもある。

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