実は儲からないアイドルバスツアー、運営側の切実な「開催理由」

サイゾーウーマン / 2012年12月15日 9時0分

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 売れないアイドル、もしくは売れなくなってしまったアイドルの地道な営業活動と思われがちのアイドルバスツアー。一般的ではないイベントだが、定期的に開催しているタレントは多く存在する。ぶりっこキャラでバラエティ番組を中心に今年ブレークしたBerryz工房の“ももち”こと嗣永桃子も、10月に初の単独バスツアーを開催した。

 応募はファンクラブ会員限定で、参加者は定員の200名を超えていたという。参加したファンのブログなどによると、ツアーの内容は2ショット撮影会やライブイベント、ももちプロデュースの「秋の大運動会」などが行われたとか。参加費用は1泊2日、東京発で64,800円、名古屋発で65,800円となっていた。

 このツアーに限らず、アイドルバスツアーの値段設定は、ファンの間でも「いくらなんでも高すぎないか?」と物議を醸している。もちろんその値段に合った内容だったら問題ないのだが、食事がどう見ても粗末だったり、宿泊施設の部屋割りが一部屋5~6人だったりと、「運営側は儲けることしか考えていないのでは?」と度々話題になっているのだ。実状はどうなのか、アイドルバスツアーを企画したことのある、芸能プロ幹部に聞いた。

「あくまでうちの場合ですが、ハッキリ言って、バスツアーにプロダクションのうま味はそれほどありません。参加人数が増えればそれなりの利益にはなりますが、結局人数の上限も決まっていますからね。それでもバスツアーを開催する最大の理由は、タレント本人やスタッフの“稼働”を増やすこと。仕事がないからといって、家でゴロゴロされるよりはマシですから(笑)。開催に当たっての手間や効率を考えれば、それはやっぱり、コンサートやディナーショーをしたいですけどね」

 また、バスツアーは、ファンサービスとしては絶大な効果といわれるが、そもそもコアなファンを対象としているため、新規開拓にはまるでつながらないという。

「宣伝も最小限でしか行いません。開催に気付くくらい、そのアイドルに対してアンテナを張っているような人間しか、参加対象として考えていませんから。それに変な人が来ても困るし、できるだけ毎回同じファンに来てほしいというのが、こちらの本心ですよ」(同)

 そしてバスツアーにおけるアイドル本人のモチベーションも、そこまで高くはないという。

「数億単位でギャランティが発生するコンサートと比べれば、モチベーションが上がらないのも当然ですけどね。また、一般人と直に接するわけですし、こちらとしても規模以上に警備面を考慮しなければなりません。しかし、毎回参加してくれる方というのも確実にいるので、こちらとしてはそういったファンの方々の存在が、唯一の希望ですね」(同)

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