作り手の「お付き合い」事情と「こだわり」が寒々しかった、『FNS歌謡祭』

サイゾーウーマン / 2013年12月7日 15時30分

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 今回ツッコませていただくのは、12月4日放送『2013 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。「生歌」にこだわるフジテレビだが、その意気込みは良いとして、実際にはお客様が食べたいものではなく、作り手側のこだわりのみを押し付ける「シェフの気まぐれメニュー」みたいな自己満足番組に見えてならなかった。

 数々の「名(迷)珍場面」を挙げてみたい。

■果てしないAKB48、EXILE、Kis-My-Ft2、ももいろクローバー地獄
 どのアーティストとのコラボにもついてくるAKB48、EXILE、Kis-My-Ft2、ももクロ。
しかも、槇原敬之×Kis-My-Ft2、ナオト・インティライミ×Kis-My-Ft2北山宏光・藤ヶ谷太輔・玉森裕太、ゆず×SMAP・香取慎吾など、歌のうまい人たちとのムリヤリコラボは「よりによって」感満載。

 特に、谷村新司×デーモン小暮閣下×AKB48×SKE48×NMB48の「昴」は、『NHK紅白歌合戦』では男性歌手が勢揃いして歌う、終盤の最大のクライマックス「あ~あ~」のコーラスをAKB一派が歌うという台無しっぷりだ。コラボ相手の歌声を全部消してしまう、ももクロや香取のジャイアニック唱法も強烈。どうせなら事務所ごと、レコード会社ごとなどのコラボに留めておけば、他者を巻き込まず、被害も小さく済んだろうに……。

■「やってみたけど歌えなかった」カラオケ率の高さ
 コラボというより単なるカラオケに見える曲多数。そんな中、スキマスイッチ×和田アキ子×ナオト・インティライミのコラボでは、和田アキ子の歌の外しぶりが衝撃的だった。近年は鐘を鳴らす安定の歌ばかり聞いていただけに、ちゃんとしているイメージがあったが、意外。あまり練習していないのか、素人がやる「カラオケで歌ってみたけど、この曲やっぱよく知らなかった」みたいな感じに見えた。

 また、ハードな高音域を求められるゆずと組んだ香取も、本人の音域と合わず、部分的に1オクターブ下になったり戻ったりの繰り返しで、「カラオケで入れてみたけど、キー変えられないし、後戻りできない」パターンに見えた。

■誰もうれしくない下品なコラボ
 郷ひろみ×ゆず×乃木坂46のコラボでは、郷・ゆずの3人のおじさんに、乃木坂のメンバーが腕を絡めたりするという「下品な接待」が繰り広げられた。ただし、乃木坂メンバーは“おっとり集団”のため、この手の「接待」が似合わない。また、若い女の子との絡みをスマートにこなす郷ひろみは良いが、気の毒なのは、照れてしまうゆず(特に岩沢厚治)だ。

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