『ファーストクラス』『モザイクジャパン』ら2014年のドラマベスト5を選出!

サイゾーウーマン / 2015年1月5日 12時59分

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 『HERO』(フジテレビ系)『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(日本テレビ系)など続編ドラマのヒットが印象的な2014年。『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)などドラマ評論で活躍するライター・成馬零一が2014年のドラマベスト5を選出した。

☆1位『ファースト・クラス』(ファーストクラス)(フジテレビ系)

 『ファースト・クラス』(第二期は『ファーストクラス』)は、沢尻エリカがファッション業界でイジメにあうだけのドラマと、最初は舐めていたが、予想を上回る下世話さ(褒め言葉)と安直であるが故に先鋭化していった、テロップで表示される心の声の演出に病み付きとなった。ドラマの破壊力は第一期の方が強く、第二期は視聴率の面から失敗作と捉えられがちだが、チーフ演出の西浦正記を筆頭に、第一期のひどい演出を更に発展させた『ファーストクラス』スタイルとしか言いようがない様式美を確立した。うんざりするくらい下世話な物語でありがらも、新しいことをどんどんやろうとするバイタリティ自体が作品の魅力となっていた。

☆2位『モザイクジャパン』(WOWOW)

 『モザイクジャパン』はWOWOWで放送されたR-15指定ドラマ。脚本は『最高の離婚』(フジテレビ系)の坂元裕二。ある地方都市が巨大アダルトビデオ会社の企業城下町となっていて、いたるところでAVの撮影をしているという設定がすさまじい。映画『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』のようなイリーガルすれすれのベンチャー企業の快進撃を描きながらも、坂元が追及してきた男と女の話となっている。WOWOWでの放送だったため、あまり見られてないが、12月にDVD化されたので、未見の方はチェックを。1話30分×5話と見やすく、完成度だけならダントツの仕上がりだ。

☆3位『アオイホノオ』(テレビ東京系)

 『アオイホノオ』は脚本・監督の福田雄一の原作解釈が秀逸。80年代初頭の大阪芸大を舞台にした島本和彦の自伝的漫画のドラマ化だが、作中に登場するあだち充、高橋留美子、『ガンダム』といった作家名、作品名を画面で引用するための許可取りをしっかりおこなった再現力の高さにまずは圧倒される。同時にまだ終わってない原作をドラマ独自の解釈で決着をつけて、「青春の終わり」をしっかり描いたのは見事である。主演の柳楽優弥は本作でコメディ俳優として開眼した。

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