ラグビー日本代表の活躍で注目を集める“ラグビー神社”とは?

デイリーニュースオンライン / 2015年10月22日 12時30分

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 今年、意外な盛り上がりを見せているスポーツと言えばラグビー。現在、開催中のラグビーW杯では強豪南アフリカを制し、世界を驚かせたその奮闘に熱狂している人も多いことと思います。実はそんなラグビーの盛り上がりと共にひそかに注目を集める神社があります。それが別名ラグビー神社と言われる吉田春日神社。

 吉田春日神社は大阪府東大阪市に鎮座する古社で、そこは、まさにラグビー版の甲子園にも例えられる花園ラグビー場の近くとなります。このため、同社には大きなラグビーボールが奉納され、重要な大会の節目には多くのラガーマンが訪れ、国内のどこを探してもここにしかないと言われるラグビー守袋を授かるようです。お守りにはラグビーボールの意匠が施され、社殿には巨大なラグビー絵馬が奉納されております。

 春日神社と言えば、奈良県奈良市の春日大社がその総本社として有名ですが、その春日大神は、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比賣神(ひめのかみ)、経津主命(ふつぬしのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)の4柱の神々より成り立っています。中でも経津主命と武甕槌命は武の神さまとして有名で、よく勝利祈願・必勝祈願などの勝負事に用いられることも多いので、ラグビーのような荒々しいスポーツにはまさに向いている神さまなのかもしれません。

 実は、同社に限らず、特定のスポーツと深い関わりのある神社は結構あります。こちら春日大社にも祀られている武甕槌命は、茨城県鹿島市に鎮座する鹿島神宮まで遡ることが出来ます。同社では、鹿を神さまの使いとして大切に迎えておりますが、同市を拠点におく鹿島アントラーズもアントラーが鹿を意味し、同社には必勝を祈願して参拝されるなど深い関係があります。

 また、サッカーつながりで言えば、京都府京都市上京区に鎮座する白峯神宮が有名で、こちらは蹴鞠の宗家であった公家・飛鳥井家の屋敷跡地であったことも関連して蹴鞠の聖地として讃えられ、サッカーを始めとした球技に関わる関係者からの篤い崇敬を集めております。数ある奉納品の中には、サッカー漫画の金字塔、「キャプテン翼」の作者、高橋洋一氏の直筆サイン入りサッカーボールが含まれるなどがあります。

 この他、特定スポーツの授与品という点では、ゴルフ守で有名な浅草鷲神社(あさくさおおとりじんじゃ)なども有名です。まぁ、こちらは社名の「鷲」が、英語でいわゆる「Eagle(イーグル)」を訳せるということから、ゴルフ用語になぞらえて用いられたものとなりますが(笑)、ゴルフ好きの方から人気があるということで、実は私も以前、著名な女子プロゴルファーの方にお一つ差し上げたことがあります。まぁ、もともとこのゴルフ用語自体、鳥からきているのも「鳥のように」というその姿がならったものになりますので、イメージ的にも結局辻褄も合うんですけどね(笑)。

 そもそもこういう勝負事と神頼みというのはゲン担ぎ的な意味合いも過分に含まれますので、よりイメージとしても関係性の深いところを選ぶというのは分かる話です。2020年には東京オリンピックが開かれますが、果たしてアスリートの皆さんはどんな神社に足を運ぶのでしょうか。非常に楽しみですね。

著者プロフィール


一般社団法人国際教養振興協会代表理事/神社ライター

東條英利

日本人の教養力の向上と国際教養人の創出をビジョンに掲げ、を設立。「教養」に関するメディアの構築や教育事業、国際交流事業を行う。著書に『日本人の証明』『神社ツーリズム』がある。

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