ASKAの錯乱ブログで明らかになった闇社会”芸能人籠絡術”の衝撃

デイリーニュースオンライン / 2016年1月16日 8時0分

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 錯乱した文章がクスリの怖さを再認識させた。2014年9月に覚せい剤取締法違反の罪などで懲役3年、執行猶予4年の判決を受けた「CHAGE and ASKA」のASKA(57)。堕ちたトップアーティストが1月9日、突如公開したブログが物議を醸している。

「みなさん、お久しぶりです。ASKAです」

 こんな書き出しで始まるブログは、本のような章立てとなっている。

「体が軽くなってフワフワとして行く。衝撃的だった」

 ブログには有名アーティストがクスリに溺れるまでの日々を赤裸々につづられている。

 それによれば、ASKAとドラッグとの出会いは、1996年5月。ライブ出演のために英国を訪問した際、ロンドンのクラブで「エクスタシー」の異名を持つ合成麻薬「MDMA」を手にしたのだという。

 そのときの様子はこう描かれている。

「何かが突然変わったのだ。体が軽くなってフワフワとして行く。それは衝撃的だった。脳に掛けてあった鎖が外れたのが分かったのだ」

 さらに逮捕されるきっかけとなった覚醒剤のことを「冷たいの」と称し、使ったときの様子を「ゾクッとして髪の毛が逆立つ」「アイテムを得たように強気になった」と表現している。ブログには、2008年12月に自宅マンションで病死したタレント、飯島愛との交遊など、本人しか知り得ない〝秘密の暴露〟が随所に出てくる。

 衝撃的な内容を含むブログの中で特に異彩を放っているのが、「盗聴」「盗撮」の被害を訴える下りだ。被害妄想的な書き込みは執拗に続き、最後には、「盗聴盗撮集団に告ぐ。私は、君たちがいちばん恐れていることを、この本の中では書かなかった(中略)最終警告だ」と謎のメッセージまで残している。

 薬物の後遺症によるものなのか、心理的ストレスによるものか。いずれにしても常軌を逸したその内容はドラッグの恐ろしさをまざまざと映し出している。

 その一方でブログは、芸能人の心の隙間に巧みにつけ込む反社会勢力の存在をも浮かび上がらせている。

 ブログの中でASKAは2006年、札幌公演の際に「漁師」と名乗る身知らぬ人物を中学時代からの親友と勘違いして楽屋に招き入れている。そして、相手の熱心なアプローチに「私は、こういう押しに弱い」と戸惑いつつも、携帯電話でやり取りするまでに仲を深めていく。そこから破滅への道を踏み始めたようなのだ。

 その後、言動などからこの人物が暴力団関係者であることが判明したが、印象について「話は面白いし、気は優しいし、まぁただのよく言う芸能人好きなのかもしれない」とのんきにつづるなど、無警戒さが際立っている。

 2010年には、「知り合いの力士に紹介された」という大阪で知り合った風俗店経営者に違法薬物の入手を依頼している。やがて、クスリの深みにはまっていくASKAは、札幌で知り合ったとする暴力団関係者からも「疲れの取れるヤツないかな?」などと覚醒剤を要求するように。最後には覚醒剤の吸引場面を盗撮されて恐喝被害に遭うハメに陥る。

 そこから浮かび上がるのは芸能人を餌食にするヤクザの狡猾さだ。

「暴力団関係者やその周辺者の中には、クスリを芸能人をはめる道具として使う輩がいる。彼らは、近づいた相手の心の隙間に入り込むのが実にうまい。札幌公演で楽屋に入り込んでASKAに近づいた男も話術が巧みで相手に警戒心を抱かないように巧妙に立ち回っている。相手の信用を得るだけ得て、クスリを徐々に覚えさせる。そうしてクスリ漬けにした時点でバクッと食ってしまう」(捜査関係者)

 弱みを握った後は、ターゲットの興業利権、歌唱印税、物販利権をシャブリ尽くすわけだ。ASKAもその毒牙にかかってしまったのか。

(取材・文/浅間三蔵)

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