参院選出馬の元女優・高樹沙耶が”大麻解禁”にこだわるワケとは?

デイリーニュースオンライン / 2016年5月15日 16時4分

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 ナチュラリストで元女優の高樹沙耶氏(52)が10日、夏の参院選に「新党改革」から出馬予定であることを表明した。出馬にあたって、”脱原発”と”医療大麻の解禁”を推し進めていく意向を明らかにしており、賛否を呼んでいる。

■”大麻解禁”アイディアに賛否

 女優や作詞家として知られ、かつて刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)にも出演していた高樹氏。10日に銀座へくり出して、東京都選挙区から出馬するにあたって、大麻や原発について演説した。ここ最近は本名の「益戸育江」名義で活動していたが、出馬にあたって芸名の「高樹沙耶」を再び用いている。

 今回注目されているのは、大麻の合法化について。高樹氏は有権者に「皆様もご自身で(大麻について)お調べの上、ぜひ議論をしていただいて、応援をよろしくお願いいたします」と呼びかけている。

 高樹氏が大麻の効用を語って話題になったのは2012年。自身のブログで大麻草検証委員会の幹事をつとめていると明かし、「大麻は持続可能な暮らしをサポートする大切な天然資源の一つと以前から思っていました。私個人の感覚からしましては、お酒、たばこ、チョコレートよりも安心で安全で多幸感を得られる、そしてアンチエイジングには最高の植物」「痲薬でなく、地球上に自然に生えている植物という事、そして人間の使い方によりとても生活に役立つ物なのです!これは揺るがぬ真実検証委員会は法が変わるまでしつこくやり続けます!」と大麻に対する思いをにじませていた。

 "大麻は非合法のもの"というイメージが強いだけに、その主張はメディアでもネガティブに取り上げられることが少なくなかった。高樹氏は世間の反応についてブログに「大麻草に関する法律を変えたいという思いの今騒いでいただく事はある意味感謝です」と記した。

 今回の出馬は、国民に対して大麻合法のアイデアを問う格好だ。「家族や自分ががんにかかった時に大麻が選択できないなんて怖い」「たしかに自然の生薬を法律で禁止するってのは異常」と賛同意見がある一方、「胡散臭い」と懐疑的な意見も目立つ。

 高樹氏出馬の一報と時を同じくして、厚生労働省では5、6月に不正大麻・けし撲滅運動を実施中。6日には公式ツイッターで、「『大麻』やあへん系麻薬の原料となる『けし』は法律で栽培・所持などが禁止されています。不正栽培や自生している大麻・けしを見かけたら各地方厚生局麻薬取締部・保健所等へ通報ください」と述べて、通報対象の大麻・けしを写真で紹介している。
 
 今後、大麻にまつわる世間のイメージがどう変化していくのか未知数だが、追い風もある。大麻解禁について、安倍晋三首相(61)の夫人・昭恵(53)が「SPA!」の取材に対して「成長が早く二酸化炭素を大量に吸収する麻の栽培は、地球温暖化対策としても効果的だそうです。さらに、日本ではまだ認められていませんが、医療用としても大いに活用できると思っています」とコメントするなど好意的。こうした背景から一部メディアでは、高樹氏と昭恵夫人のコラボレーション案もささやかれている。

 大麻の効用も再考されるかもしれない。過去に本サイトでもお伝えしたのだが、大麻は癌やHIV、うつ病など、250以上の疾患に効果が認められている。しかし日本では大麻取締法があるため医療目的で使用できない。その一方で、医療大麻が認可されている欧米諸国ではすでに医療大麻が販売・処方され、大麻成分入りの新薬開発も期待されている。

「医療大麻には反対する人も多いでしょう。例えば、医療大麻が認可されれば、末期がん患者の中には、高額な抗がん剤ではなくて、大麻による治療を選択する人が出てきます。抗がん剤だと、1カ月で何十万円もの薬代がかかりますが、大麻だと、仮に栽培が認可されるならものすごく安く済む。それだけ製薬会社が損害を被ります。そしてもちろん、製薬会社だけではなくて、病院側も痛手を受けます」
(本サイト:「世界で激化する“医療大麻”利権『日本も認可しないと出遅れる』」より抜粋、都内で内科医を営む男性のコメント)

 かつて、一部メディアに揶揄されたのみならず、沖縄県石垣島で友人夫妻に大麻とおぼしき草の吸引を勧めて激怒された過去をもつ高樹氏。それでも大麻への情熱を燃やし続け、参院選出馬までこぎつけて話題を集めている。とはいえ、日本は法治国家であり、”悪しき麻薬”としてとらえられているのが現状だ。高樹氏の主張に対して否定意見が少なくないのも当然だと言えよう。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。

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