「マジックミラー教室」は学級崩壊の切り札なるか【中国】

デイリーニュースオンライン / 2014年11月3日 9時0分

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 中国・河北省邯鄲市のある中学校で、このほど新しい試みがスタートした。なんと教室の後ろに担任教員の事務スペースを配置し、授業中も休み時間も四六時中、監視できるようにしたのだ。この学校は全教室を改造し、学校全体をこのようなレイアウトに作り変えたという。これは中国ではじめての試みらしい。



 この「担任監視事務室」はガラスとブラインドで区切られており、生徒側からは見えにくくなっているという。担任の教員はブラインドを操り、いつでも生徒の様子を見ることができる。さながら「マジックミラー教室」のようだ。「監視カメラを置けばいいのでは?」というツッコミも入りそうだが、リアルに監視されているという恐怖感を生徒に与えるためなのかもしれない。

校則違反やいじめもすぐに把握できる

 学校側は中国メディアの取材に対し、「この新しい教室システムを通じて、一人ひとりの生徒を観察することができ、生徒の抱える問題に対処できるようになる。生徒に関心ごとや、授業態度、自習時の振る舞いも知ることができる。また校則違反やいじめなども従来より早く発見できる」(10月31日『中国網』など)と回答。休み時間も含め、四六時中監視されているのはやりすぎではと感じるが、中国では意外と反対する声は少ないようだ。



「中国では、かねてから教室内での飲食や、授業中のスマホいじり、また男女が公然と教室でイチャイチャするなど『学級崩壊』が叫ばれていました。とくに経済成長以降、2000年以降に生まれた『00后』と呼ばれる世代は、親に甘やかされ、わがまま放題です。学校の規律強化という側面があるのでしょう。また、近年では学力低下も問題となっています。貧富の格差は教育の格差を生み、大都市と地方都市では学力の差が大きくなっている。地方の学校では『底上げ』を狙って規律強化・学習環境の向上に取り組んでおり、この監視教室もその一環でしょう。保護者も我が子の学力向上は最大の関心ごとなので、当然、賛成していると思います」(中国在住のルポライタ―・吉井透氏)

 果たしてこのスタイルで成果が出るのか。息苦しさに耐えきれず、登校拒否になってしまう生徒が増えないことを祈るばかりだ。

(取材・文/DMMニュース編集部 参照元/中国網)

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