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「極めて危険な状況」金与正氏、韓国の対北放送に反発

デイリーNKジャパン / 2024年6月10日 10時59分

朝鮮労働党第8回大会に参加した金与正氏(朝鮮中央テレビ)

北朝鮮の金正恩総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会副部長が9日、韓国へ向けて「1400余りの気球で7.5トンの紙くず」を散布したとする談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮は韓国の脱北者団体が対北ビラを散布したことに反発し、5月28日から6月2日にかけて汚物をつるした風船3500個を韓国へ向けて散布した。これに対して脱北者団体も再度対北ビラを散布。韓国政府は9日から6年ぶりに対北拡声器放送を再開した。

談話は、「大韓民国は、くずのような脱北者の度を超える反朝鮮心理謀略策動に対するわれわれの度重なる対応警告にもかかわらず去る6、7の両日、またもやわが国境越しに政治扇動のごみを送り込む挑発行為を黙認して状況を悪化させた」と述べた。

一方、「われわれは白紙のくずを散布しただけで、いかなる政治的性格の扇動内容の物も送り込んでいない。韓国のくずの連中がわれわれに送り込んだ挑発的な政治扇動物とは全く性格が違う」と主張した。

(参考記事:【写真】水着美女の「悩殺写真」も…金正恩氏を悩ませた対北ビラの効き目

つづけて、「対応行動は9日中に終了する計画であったが、状況は変わった」としながら、「国境地域で拡声器放送の挑発がついに開始されたのである。これは、極めて危険な状況の前奏曲である」と強調した。

そのうえで、「韓国が国境越しにビラ散布行為と拡声器放送挑発を並行するなら、疑う余地もなく新たなわれわれの対応を目撃することになるであろう」と威嚇した。

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