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「罹災した子供たちを平壌に」金正恩氏、水害被災地で表明

デイリーNKジャパン / 2024年8月11日 12時42分

金正恩氏が義州郡の被災地を訪れた(2024年8月10日付労働新聞)

金正恩総書記(国務委員長)が8日と9日、平安北道(ピョンアンプクト)義州(ウィジュ)郡の水害地域を訪れた。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩氏は被災住民を慰問し、「災害復旧のための重大措置を取った」という。朝鮮労働党中央委員会の幹部である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、朴正天(パク・チョンチョン)、金才龍(キム・ジェリョン)、朱昌日(チュ・チャンイル)、韓光相(ハン・グァンサン)の各氏が同行した。現地で、党平安北道委員会の李煕用責任書記と道人民委員長、党義州郡委員会の責任書記と郡人民委員長が迎えた。

金正恩氏は被害復旧に際して「義州郡に新しい住宅を建設するこの機会に、都市に劣らぬ文化的かつ近代的な住宅地区を立派に打ち立てて大変革を遂げるべきである」としながら、「特に電気、飲料水の供給と汚水処理に至るまで都市経営に関する諸般の要素を、全て完璧に備えた理想的な『農村文化都市』に建設すること」について語ったという。

金正恩氏は仮設テントで生活している被災者に会って、「罹災民たちと膝を交えて不便な点はないか、食事はどう取っているか、病気にかかった人はいないか」と尋ねながら、「家を離れた生活に不便がないはずはない、少しだけ我慢しよう、これから自然が襲った廃虚の上に素晴らしい地上の楽園を打ち建てて幸せに暮らしてみよう」などと述べた。

金正恩氏は、「被害復旧期間、平安北道と慈江道、両江道の罹災民家族の全ての子供たちと生徒たちを平壌に連れて行き、国家が全面的に負担して安全で便利な環境の下で保育と教育を受け持って提供する非常システムを稼働させ、老人と病弱者、戦傷栄誉軍人と幼児の母親も平壌で国家的な保護・恩恵を提供しようとするという重大措置」を発表した。

金正恩氏は水害をめぐる韓国メディアの報道に対して、「今、われわれが水害を受けた機会を悪用してわが国家のイメージに泥を塗ろうと敵が愚かな企図を続けていることを暴き、敵がつくり上げる捏造資料はわが国家に対する謀略宣伝であり、重大な挑発であり、被害がなく無事である皆さんに対する冒瀆である」「敵がどんなに汚い連中であり、どれほど遠い旧時代的な方式で捏造と政治的謀略宣伝に執着しており、その底意が何であり、敵をなぜ敵と言い、なぜくず者というのかに対するはっきりした認識を与える立派な教材である」と非難した。

金正恩氏は、「われわれには膨大な被害復旧に劣らない、それよりも深刻で切実な災害防止という重大任務がある」としながら、「天気予報の迅速かつ整然とした通報システムを確立し、災害危険要素を能動的に調整・管理し、特に発電所とダムを管理する全ての単位に統合的な水管理システムを立てる問題をはじめ、国家的な災害防止能力を建設するための諸般の課題と方途」を示したという。

さらに、「多くの国と国際機関が人道支援を提供する意向を表明している」ことに謝意を表し、「われわれが国家事業の全ての領域と工程で第一とするのは人民に対する固い信頼と徹底的に自力に頼る問題処理方式である、今回の被害復旧でも党中央と政府は一にも、二にも、十にもわが人民の愛国的熱意と勇気、わが国家の潜在力に頼るであろう」と述べた。

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