ウクライナで6人戦死、北朝鮮男性「行きたくない」がホンネ
デイリーNKジャパン / 2024年10月9日 4時22分
ウクライナの英字メディアであるキーウ・ポストは4日、消息筋の話として、「前日、ウクライナ東部ドネツク近郊のロシア占領地へのミサイル空爆で、北朝鮮の士官6人を含むロシア側兵士約20人が死亡した」とし、「さらに北朝鮮の兵士3人が負傷した」と伝えた。
また、ロシア発のSNS(テレグラム)情報によると、北朝鮮軍の将校と兵士らはロシア軍の訓練を参観中だったという。
(参考記事:【写真】「北朝鮮の不良弾薬が暴発し吹き飛ぶロシア兵」衝撃の瞬間)
ウクライナ東部への北朝鮮の派兵は久しく前から取り沙汰されていた。ロシアの侵略が始まった2022年7月には申紅哲(シン・ホンチョル)駐露大使がドンバスの親露派指導部と接触し、労働者派遣を協議。北朝鮮国内では同時期に、派遣人員の選抜が行われていた。
すでに極東ロシアやモスクワなどに派遣されている労働者の中には、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士の身分のまま、軍傘下の企業によって送り込まれた者が相当数、いると言われている。
同じ構図でウクライナ東部へ送られるとすれば、派遣と派兵の境界はあいまいになる。もっとも、その対象となる北朝鮮の男性たちが、ウクライナ行きを望んでいるわけではない。「ドンバスは戦争状態にありリスクが高いのに、危険な労働を強いられるばかりで報酬が高くない」との噂が流れ、「行きたくない」という人も多いと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は2022年8月に報じていた。
ところがウクライナ情報当局は昨年、工兵部隊を含む北朝鮮軍所属の人材がロシアの占領地域で活動していると伝えた。それに続き今回、「6人戦死」の情報が出たことで、北朝鮮とロシアの協力が想像以上に進んでいる実態が見えてきた。
まだ北朝鮮軍の兵士がウクライナでの戦闘に直接参加したとの情報はないが、今後の動向が注目される。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ロシアと「パートナーシップ条約」結んだ北朝鮮、ウクライナへの正規軍派遣「可能性が高い」…韓国国防相が見解
読売新聞 / 2024年10月8日 22時49分
-
韓国国防相「北朝鮮がウクライナに派兵する可能性高い」ロシア支援か
日テレNEWS NNN / 2024年10月8日 13時19分
-
北朝鮮将校6人 ウクライナ軍の攻撃で死亡か
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月8日 0時43分
-
ウクライナのロシア支配地で北朝鮮軍将校6人が死亡、ミサイル攻撃に巻き込まれたと報道
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月7日 19時4分
-
北朝鮮の士官6人、ウクライナ・ドネツク州で死亡…ロシア軍との軍事交流で前線訪問か
読売新聞 / 2024年10月5日 18時0分
ランキング
-
1米イスラエル首脳、イランへの報復巡り電話会談へ ヒズボラは停戦受け入れの意思表明
産経ニュース / 2024年10月9日 18時34分
-
2「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月9日 20時40分
-
3ロシア大統領府、プーチン氏とトランプ氏の電話を否定
ロイター / 2024年10月9日 16時15分
-
4中国の校門前で小学生ら3人刺される、不満のはけ口に子供狙ったか…日本総領事館が注意喚起
読売新聞 / 2024年10月9日 17時39分
-
5ノーベル化学賞、グーグルAI部門幹部ら3氏 タンパク質研究で功績
ロイター / 2024年10月9日 20時9分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください