北朝鮮で「国防発展−2024」が開幕…金正恩氏が記念演説
デイリーNKジャパン / 2024年11月22日 15時44分
北朝鮮の首都・平壌で21日から、「武力装備展示会『国防発展-2024』」が開幕した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩総書記(国務委員長)が開幕式に参加し、記念演説を行った。開幕式には、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会の委員をはじめ。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の幹部、軍需工業部門の労働者と科学者、幹部らが参加した。
北朝鮮が主催する兵器の展示会は2023年7月にも開催され、金正恩氏はロシアのセルゲイ・ショイグ氏(当時は国防相)と訪れたことがある。
同通信は、「展示会には、現代性と先進性、打撃の精密性と威力において一段と更新され進化し、連続的な新種の開発で世界の耳目を集中させた戦略兵器、戦術兵器を基本としてわが国防科学技術集団の最新の創造物が集結された」と報じた。
趙春龍(チョ・チュンリョン)党中央委員会書記(党中央委員会政治局委員)が開幕の辞を述べ、「偉大な金正恩総書記への絶対的な信頼と限りない敬慕の念がわれわれみんなを限りなく感動させており、参観者はここで、強大な力の実体に宿っている熱烈な愛国精神と無限の創造の世界を胸熱く感じるであろう」としながら、開幕を宣言した。
金正恩氏が演説し、「わが国防工業は革命の各段階、各時期、各状況が求める軍事活動を最も適切に、徹底的に裏付ける先端工業に更新され、世界的な軍事強国であるわが国家の地位をしっかり守る戦略的なとりでとして、より一層強化された」と強調した。
また、「われわれの自主権を侵害する勢力が存在する限り、わが国家の安全環境の要求に応じて各種の武力装備を引き続き更新し先端化すべきである。わが党と政府はより高い軍事技術力、強力な軍事力を培うために全力を尽くし、強固な国防をもって栄えあるわが祖国、朝鮮民主主義人民共和国を防衛するであろう」と主張した。
金正恩氏は参加者と共に展示会場を見て回り、「共和国武力の底知れない軍事技術的強勢とそれをしっかり保証する自立的防衛産業の驚異的な進歩は、いかなる苦労と試練も強靭に乗り越え、いささかも動揺せずわが党の強兵建設路線と国防政策を無条件かつ絶対的に支持・声援した偉大なわが人民だけが獲得することのできる自負、誇りであり、高貴な勝利である」と述べた。
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