金正恩氏、地方工場の竣工式に出席…反省の弁も
デイリーNKジャパン / 2024年12月22日 16時49分
北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が20日、平安南道(ピョンアンナムド)の「地方発展20×10政策」成川郡地方工業工場の竣工式に出席した。朝鮮中央通信が伝えた。
成川郡地方工業工場は、金正恩氏が朝鮮労働党中央委員会第8期第19回政治局拡大会議(1月23日、24日)で打ち出した「地方発展20×10政策」の一貫で建設された工場とみられる。「地方発展20×10政策」とは、首都・平壌への偏重が著しい投資を地方にも広げて経済の発展を図り、地方の人々の生活を向上させるという政策だ。「20✕10」とは、毎年20の市や郡に現代的な工場を建設し、10年以内に経済を活性化させることを意味している。
竣工式には、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会の委員や地方発展20×10非常設推進委員会のメンバー、建設に動員された朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍人らが参加した。
金正恩氏が演説し、「わが党の10年革命の開始を宣言した歴史的な場所で10カ月目にその初の結実をもって竣工儀式を行うのはわれわれの事業の真意と前途を確認する意義深いことである」と強調した。
また、「去る時代の地方工業政策と農村革命綱領が全ての地域の人民生活と国の農業を全般的にもり立てようとする意図に背馳して当然な実を結べなかった原因と農村問題の最終的解決のために早急に正さなければならない重要問題について全面的で冷徹な分析と評価を下した」という。
金正恩氏は竣工テープを切って、竣工式の参加者と共に成川郡地方工業工場を見て回り、「地方工業工場では製品の質を高めることに優先的な力を入れなければならない。近代的に整えた生産工程を最大限活用して人気製品、地元固有の特色が生かされる名商品を多く生産しなければならず、それに対する評価は郡内の住民がするようになるであろう」と述べた。
一方、北朝鮮において地方工業が十分に発展してこなかったことを認めながら、「原因は地方工業政策を執行するための事業が党的、国家的事業として強く展開されていない」などと指摘した。
そのうえで、「近代的な地方工業工場の運営において基本は生産正常化と質の向上であると重ねて強調し、郡党委員会はこの二つの問題を重要な政策的課題、党委員会の事業としてとらえて月別に強く総括し、対策を立てて党が示した地方発展政策が地方人民の物質・文化生活向上に真に寄与し、地方発展の効率性を画期的に高める政策に確固と転換されるようにすべきである」と主張した。
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