北朝鮮、日本政府のNATO代表部独立を非難
デイリーNKジャパン / 2025年1月20日 14時13分
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は18日、日本政府がNATO代表部を独立させたことを非難する個人名の論評を配信した。
文「日本の独立したNATO代表部作り上げ策動は地域の情勢に新たな不安定要素を追加する危険極まりない行為だ」を配信した。
日本政府は、NATO(北大西洋条約機構)との連携強化を目的に、ベルギーの日本大使館が管轄していたNATO代表部を独立させた。
こうした動きに対し、国際安保問題評論家キム・リョウォン氏の名義による論評は「米国の挑発的な軍事覇権的行為によってアジア太平洋地域の安全環境がいつよりも重大に脅かされている時に、日本がNATOに独立した専任代表部まで開設したのは、地域の情勢に新たな不安定要素を追加する危険極まりない行為である」とし、「NATOの勢力圏をアジア太平洋地域へ拡張しようとする米国の世界制覇戦略に便乗し、地域外のNATOと軍事的謀議・結託を強化しながら、地域の軍事的緊張を極度に激化させている」と指摘した。
また、「先制攻撃能力の保有を合法化し、軍費を倍増して米国産空対空ミサイルと『トマホーク』巡航ミサイルなどの長距離打撃手段の大量購入に熱を上げている日本がNATOをアジア太平洋地域に引き入れて戦争の陣営確保に狂奔するのは、危険な事態発展だと言わざるを得ない」と述べた。
さらに、「戦犯国である日本こそ、侵略的な軍事ブロックへの加入と露骨な武力増強策動、絶え間ない戦争演習騒動でアジア太平洋地域をはじめとする世界を脅かす反平和勢力であることを再び明白に示唆している」と強調した。
そのうえで、「敗北した時から80年になるこんにちまでも過去の侵略犯罪の歴史を全面否定し、復讐の刀を研いでいる地域の禍根である日本と無分別な膨脹政策によって世界の至る所で戦争と武力衝突を起こしているNATOの結託強化は、国際平和と安全に対する重大脅威である」と非難した。
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