北朝鮮「堕落した少年少女」のご乱行…銭湯やエリート校で
デイリーNKジャパン / 2025年1月27日 5時3分
北朝鮮・黄海北道(ファンヘプクト)のデイリーNK内部消息筋によると、道内にある沙里院(サリウォン)市の社会主義愛国青年同盟(以下、青年同盟)委員会は先月、幹部らに対し「党と首領、祖国と人民のため、党の思想と精神に合った姿を見せることができるよう、青年同盟のイルクン(幹部)が先頭に立たなければならない」とする指示文を伝達した。
青年同盟は、14歳から30歳までのすべての青年学生が加盟を義務づけられている、北朝鮮でも最大の社会団体だ。
指示文では続いて、「(年末年始は)私的な集いが多くなるだけにイルクンが同盟員をよく統制し、社会的物議を起こす行為を防止しなければならない」と協調したという。
こうした指示文が出された背景にあるのは、昨年に相次いだ少年少女の暴走事件だ。中でも最も物議を醸したのは、北朝鮮第2の都市・咸興(ハムン)で6月に起きた性びん乱事件だろう。高級中学校(高校)の男子生徒3人、女子生徒3人が銭湯でことに及んだうえに、覚せい剤まで使用していたことが明るみに出たのだ。
とばっちりを受けたのは銭湯の責任者で、当局に連行され、厳しい処罰を受けたという。
(参考記事:北朝鮮女性を追いつめる「太さ7センチ」の残虐行為)
これだけではない。4月には首都・平壌郊外の平城(ピョンソン)に住む男子高校生3人が、女子生徒を盗撮した容疑で逮捕された。が伝えている。
現地のデイリーNK内部情報筋によると、この3人は、エリート校である平城市第1高級中学校(高校に相当)の3年生だ。そのうちの1人であるAが、同じ学年の女子生徒と付き合うようになった。そして、2人で性交する様子を動画に収めた。自慢したかったのか、AはクラスメートのBと動画を共有した。Bは別の生徒Cに共有し、そこからどんどん広がっていった。
これに気づいた女子生徒の親が朝鮮労働党平城市委員会に問題を提起したことで事件化され、平城市安全部(警察署)は3人を逮捕した。
事件はこれだけではなかった。同じ学校の別の男子生徒2人は、女子トイレに忍び込み、盗撮していたことが発覚した。
エリート校で相次いだ深刻な性犯罪を受けて、平城市当局は、教員総会を開き、事件の一部始終を公開すると同時に、校内でも放課後もスマートフォンの使用を禁止するなど、生徒の管理を徹底するよう指示した。
(参考記事:北朝鮮の女子高生が「骨と皮だけ」にされた禁断の行為)
北朝鮮において、高校生の思想と生活の統制を担っているのは青年同盟だ。事件が起きた際には、一義的には保護者の責任が問われるが、不祥事が積み重なれば同盟上層部の評価にも当然、響く。
青年同盟は今年、従来からの韓流取り締まりも含め、若者たちに対する思想統制をいっそう強めるかもしれない。
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