思わず身悶える! 2013年注目度No.1の新人BL作家の魅力とは?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年4月12日 11時40分

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『こっち向いて笑って』(市川けい/リブレ出版)

 2013年注目度No.1のBL作家。それが、昨年『スロースターター』(リブレ出版)でデビューした市川けいだ。『スロースターター』は電子書籍化もされており、電子貸本Renta!では高評価のロングセラー。読書メーターでも多くのコメントがつけられ、その人気の高さがうかがえる。おまけに、ちるちるというBLのレビューサイトで開催された「第4回BLアワード」では、2012年もっとも人気が高かった作品や作家、キャラクターなどが発表されたのだが、彼女は2012年にデビューした新人部門で見事1位に輝いた。毎年多くのBL作家が登場するなか、なぜ彼女にこれほど期待が集まっているのか。今回は、そんな2013年期待の新人である市川けいの魅力について紹介しよう。彼女の作品の特徴といえば、とにかくじれったいこと。

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 まず、登場人物たちの日常をこれでもかというほど丁寧に描いている。デビュー作である『スロースターター』も、たまたま毎朝同じ電車に乗っている元野球部の高校生・キヨと男子校に通うイノが特に会話することもなく物語が進む。しかも、彼らが電車で会話を交わすまでになんと12ページも電車のシーンがあるのだ! 毎朝同じタイミングであくびをし、目があったら慌ててそらしたり、寝顔を見て少し微笑んだり。そんなごく当たり前の日常のなかで、徐々に相手のことが気になりだす。もしも自分が同じような経験をしたら、たぶん同じように相手のことが気になりだすはず。

 4月1日に発売された『こっち向いて笑って』(リブレ出版)でも、自分からバイト先の先輩である浅野に告白したのに、1ヵ月経っても特にアプローチするわけでもないイケメン大学生の筧が、たんたんとバイトをこなす姿。ロッカールームで着替えたり、バイト仲間とたわいもない会話をするなかでお互いの視線を意識したり、ふとした瞬間に目が合ってドキッとしたり。そんな日常の中に潜むささやかな瞬間まで丁寧に描いてある。だからこそ、恋に発展していくまでの道のりを同じように共感しながら読み進めていくことができる。

 また、ノンケ同士のカップルだからお互いに恋だと気づくまでも時間がかかる。『スロースターター』では、約束したわけじゃないのに毎朝同じ電車に乗る2人。でも、キヨが部活の朝練で2週間ぐらい同じ電車に乗れなかったとき、キヨはわざわざ明日からしばらく同じ電車に乗れないと言うのも変だし、でも余計な心配させるのも悪いと悩む。実際、イノも「俺、もしかしてなんか変なこと言っちゃったかなー」とか「風邪かな」と悶々とし、いつもキヨが座っている席に座ってみたり、キヨが乗ってくる駅をじっと見つめたりする。さらに、キヨだってアドレスを交換しただけで叫びたくなるほどテンションが上がってしまうのだ。

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