劇場版『ドラゴンボール』ヒット 親子2世代の共通体験

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月8日 11時30分

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『DRAGON BALL』(鳥山明/集英社)

 3月末に公開された劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 神と神』。興行収入は30億円(見込み)と好調な結果となった。

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 原作者である鳥山明氏が初めて映画製作にかかわることで話題性はあったものの、公開前は、「17年前に終了した作品を今やって受け入れられるか」と不安視する声もあった。試写を見たマスコミ関係者(特に『ドラゴンボール』世代やファンではない人)からは、「どっちが強いか対決」である内容に、「ストーリーが薄い、闘う理由がない」との批判も。

 そんななかで成功した背景は、アニメ、ゲームなど関連プロダクトをコンスタントに投入し、親子2世代で楽しめる道筋が築かれていたことにある。テレビアニメシリーズは、今でもBSフジやアニメ専門放送局「アニマックス」などで、繰り返し再放送されている。ゲームは今も新作ソフトが出続けているうえ、カードゲーム「ドラゴンボール ヒーローズ」は、累計出荷枚数1億枚を突破と小学生男児に大人気。第2世代を掘り起こすことにも成功している。『ドラゴンボール』は、ベースとなるコンテンツが20年前から何一つ更新されていない。結果、親子で完全な共通体験ができ、本当の意味で一緒に楽しめる作品になりえたのだ。

 今年の劇場版『ドラえもん』が「ひみつ道具」を前面に出した内容で大人の心をつかみ、シリーズ最高興収記録を塗り替えそう。ヒットのキーワードは“親子2世代”です。

文=平山ゆりの/日経エンタテインメント!
(ダ・ヴィンチ6月号「出版ニュースクリップ」より)

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