村上春樹だけじゃない! 読まず嫌いに贈る世界文学5冊

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月19日 7時20分

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『ダ・ヴィンチ』6月号(メディアファクトリー)

 村上春樹の最新刊、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』はあっさりとミリオンに到達し、発売日の深夜0時から売り始める書店まで出現。さすがノーベル文学賞候補、と言いたいところだが、世界一線級の他の書き手が力作を発表しそれが邦訳されても、日本では少部数しか売れない。このギャップに注目したのがライター・北尾トロ。

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 ノーベル賞の選からもれると「なんで春樹じゃないの」と言ったりするのに、ガイブン(外国文学)を読まないのはなぜだ! と、雑誌『ダ・ヴィンチ』6月号にて、まずは同誌読者350名に「ぶっちゃけガイブンはどうですか?」と外国文学へのイメージをアンケート。結果は以下の通り。

1位 固有名詞が覚えづらい 95票
2位 愛読している! 88票
3位 (なんとなく)読まない 67票
4位 本が高い 39票
5位 内容が難しそう 25票

 自身も実は、「翻訳調の文体に日本語の魅力を感じない、カタカナの固有名詞が混乱を招く(中略)読む以前に苦手意識がある。ロクに読んでもいないのに。」という北尾はみずから読まず嫌いを脱却するため、翻訳家の鴻巣友季子さんに選書を依頼。読者を代表して初心者にもおすすめのガイブン5冊を紹介してもらい、読破に挑戦している。

■『リナ』(韓国)
姜 英淑(カン ヨンスク)/著 吉川 凪/訳 現代企画室 2625円
■『アニマルズ・ピープル』(インド)
インドラ・シンハ/著 谷崎由依/訳 早川書房 2625円
■『おっぱいとトラクター』(ウクライナ)
マリーナ・レヴィツカ/著 青木純子/訳 集英社文庫 840円
■『半分のぼった黄色い太陽』(ナイジェリア)
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ/著 くぼたのぞみ/訳 河出書房新社 2730円
■『2666』(チリ)
ロベルト・ボラーニョ/著 野谷文昭、内田兆史、久野量一/訳 白水社 6930円

 5冊の小説を読んで、「小説の読み方にエンタメ系だから、純文学だから、という区分はないのだ。私でさえ短期間で親しみがわいたのだから、春樹ファンならもっとたやすくガイブン好きになれるはず。ボラーニョもいいけど春樹はもっといい。そんな会話を聞いてみたい。」という結論にたどりついた北尾。ガイブンの出版事情や鴻巣さんのインタビュー、それぞれの本を読んで北尾が抱いた感想は同誌にルポ形式で掲載されている。


(『ダ・ヴィンチ』6月号「走れ! トロイカ学習帳」より)

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