西郷隆盛はぽっちゃり好き!? 幕末志士たちの性癖、あだ名、趣味…

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月23日 11時30分

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『幕末志士の履歴書 時代劇ではわからない意外なプロフィール』(クリエイティブ・スイート/宝島社)

 歴史上の人物は、教科書で見ると○○年に○○をした人。とか、○○の息子で○○と結婚した。というように、その人が関わったり、活躍した出来事と家族関係ぐらいしか紹介されていない。だから、具体的にどんな人かイメージできず、ただ暗記しなければならないのでなかなか覚えられないし、あまり興味が持てないのだ。しかし、歴史が苦手だったり興味を持てなかった人でも楽しく歴史上の人物について学べちゃう本が登場した。それが、5月11日に発売された『幕末志士の履歴書 時代劇ではわからない意外なプロフィール』(クリエイティブ・スイート/宝島社)。この本では、タイトル通り幕末志士について履歴書形式で紹介されているのだが、教科書には載っていないエピソードが満載なのだ。

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 たとえば、彼らのあだ名。「安政の大獄」を行なった大老の井伊直弼には「チャカポン」というあだ名があった。これは、彼が禅や茶道、和歌や鼓、国学、居合術などを極めていたため、「チャカポン(茶・歌・鼓)」と呼ばれていたのだ。さらに、あの有名な板垣退助は、実は「退助」があだ名。本名は「乾正形」なのだが、戊辰戦争の時に「板垣正形」、明治に入ってからは「板垣退助」に統一したらしい。また、「美顔のうえ、気品あふれる男」と言われた三条実美のあだ名は「白豆」だし、医者として活躍した大村益次郎は「火吹きダルマ」、土佐藩士の武市半平太は「アゴ」、高杉晋作も「あずき餅」や「鼻輪のない暴れ牛」と呼ばれていたそう。身も蓋もないものからどうしてそんなあだ名が付いたのかわからないものまでさまざまだが、こんなふうにあだ名を覚えるとどんな人かわかって少しは覚えやすくなるかも。

 また、彼らの死因もとても興味深い。近藤勇のように斬首されたものや西南戦争で自刃した西郷隆盛は有名だが、病死や老衰以外の死因だった人もたくさんいる。新撰組の隊士で、剣の腕もかなりのものだった永倉新八は「酒に酔うとふんどし一丁になって傷を一つひとつ見せながら自慢する癖」があった。だが、そんな彼の死因が虫歯の悪化で敗血症をこじらせ、病死したからなんて驚き。他にも、風呂上がりにブランデーを一気飲みして脳溢血を起こした勝海舟や、糖尿病にかかっても酒を飲み続け、尿毒症になって死んだ明治天皇など、酒や自分の体調管理ができなくて病死した人も多かったようだ。

 さらに、意外なエピソードを知れるのもこの本の醍醐味。あの坂本龍馬を育てた姉が、坂本乙女なんて名前に似合わず、身長174cm、体重112kgの巨体だったなんて全然知らなかった。おまけに、深夜に銃を発砲してその音を楽しんでいたというから、「坂本のお仁王さま」と呼ばれていたのもうなずける。でも、こんな姉に育てられたからこそ、武芸や勉強ができるだけでなく、行動力溢れる坂本龍馬が生まれたのだろう。そして、犬にトラウマがあった勝海舟。実は9歳のときに睾丸を噛まれ、高熱を出したからなんだとか。これではトラウマになってしまうのも仕方がない。他にも、福沢諭吉が幼少の頃からお酒を飲んでいたとか、西郷隆盛はデブ専で料理屋で一目惚れした仲居には「豚姫」というニックネームをつけた。近藤勇は尊敬する加藤清正を真似して「げんこつを口のなかに出し入れする芸」を持っていたこと。現在放送されている大河ドラマ『八重の桜』の主人公である新島八重(旧姓:山本八重)にも、「14歳のときには4斗俵(およそ60キロ)を肩の高さまで上げ下げした」という怪力エピソードが残っている。

 こんなふうに、あだ名や趣味、トラウマまでわかれば一気に親近感がわいてくる。歴史が苦手なあなたも、これを読めば少しは歴史が楽しくなるかもしれない。

文=小里樹
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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