魔法の言葉「なんやかんやありまして」 オバちゃんの人生に学ぶ

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月27日 12時20分

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西原理恵子×小島慶子、夢のタッグマッチが実現

 読者の投稿にマンガ家・西原理恵子が答える人気サイト『スナックさいばら おんなのけものみち』。
 書籍化第2弾『バックレ人生大炎上篇』刊行にあたり、ダ・ヴィンチ電子ナビでは理恵子ママ×小島慶子、夢のタッグマッチが実現。泣いて笑って闘ってきた女たちの本音トークが炸裂している。

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【小島】 私、西原さんのマンガが大好きで、『ぼくんち』を読んで泣き、『いけちゃんとぼく』を読んで泣き、毎度泣いちゃうんですよ。

【西原】 私のマンガは自分がしんどかったことの思い出ですから。自分の経験があとになって“なれ寿司”みたいになって還ってくる。おかんが毎日料理をつくるような感じで描いてますね。冷蔵庫の奥とか探すといろいろ出てくるでしょ。

【小島】 ありますね。いつ買ったかわからない紅ショウガとか。

【西原】 そうそう。うわ、これ、どうする?みたいなのもメリケン粉で混ぜて焼いちゃう。うれしかったこと、悲しかったこと、腹が立ったことを混ぜて。ただ、ホントに腹が立ったことは描かない、まずくなるから。

【小島】 なるほど。なれ寿司になってからですか。

【西原】 ワイドショーなんてひどいでしょ。朝から官僚の悪口、若者の悪口、最後に年寄りのコメンテーターが締めて、腹の立つことを料理してるから、ちっとも面白くない。そういうとこには全然とりあげられないオバちゃんたち、しかも人生があんまりうまくいってないオバちゃんたちが、実は結構いい切り返しをしてるってことに、みんな、もっと気がついたらいいのに。『スナックさいばら』はまさしくそれです。

【小島】 それぞれ環境は違っても“女って大変” “生きてくっていろいろしんどいよね”ってことはおんなじかなって。読みながら、さっき泣いたはずなのに、もう笑ってしまう。『スナックさいばら』にありましたよね。「なんやかんやありまして」は魔法の言葉だって。

【西原】 そう。くくっちゃうの、オバちゃんは。大変なこともあったけど、もう忘れた。「なんやかんやあった」で、もうええやん。

【小島】 「なんやかんや」のひと言に、いろいろあったんだろうなあってことが読めるようになると、世の中が多少マシな場所に思えてきますよね。若い時はそこを読み飛ばしてたから。

【西原】 うちに出前に来る寿司屋のオバちゃんが、表札が変わったらすぐ気がついてね。「どうしたの」って言うから「離婚したの」って言ったら「あら、よかったわねえ」って。そういう言葉がスッと出てくるってことは、オバちゃんも相当いらんことやってきたんだろうなあって。

【小島】 きっと「なんやかんや」あったんでしょうね。

【西原】 そういうオバちゃん力に私もすごく助けられてます。


●書籍情報
『スナックさいばら おんなのけものみち バックレ人生大炎上篇』
西原理恵子
2013年5月1日
角川書店 840円(税込)


(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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