「韓国を冷静に学べる本」ほか、著者がすごい!新書ベスト5

ダ・ヴィンチニュース / 2013年6月16日 7時20分

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『したたかな韓国 朴槿恵(パククネ)時代の戦略を探る』 浅羽祐樹 NHK出版新書

 『ダ・ヴィンチ』7月号では、2013年上半期で最もおもしろかった本を決める「2013年上半期BOOK OF THE YEAR」をジャンルごとに発表している(※)。自身も新書の著書があり、星海社新書の“軍事顧問”も務める瀧本哲史氏が、関心はあるけれどよく知らない分野を勉強するのに最適な新書5冊と、新書の見分け方を伝授。

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――新書の一番面白いところは、専門書を書いてもおかしくないような人が、誰でも読めるように、しかもハンディに本を作っているところです。例えば『したたかな韓国』の著者・浅羽祐樹さんは若手の韓国政治学者で、アメリカのシンクタンクから声が掛かるぐらい実力のある方です。韓国問題を扱うとき、日本の報道は「韓国は無茶なことばかり要求してくる!」と感情的になりがちですが、外交交渉するなら韓国側の視点に立って分析する必要があります。新しい大統領の朴槿恵をテーマに韓国を解説していて、これほど最新事情に詳しい本は他にないので、きちんと学びたい人には打ってつけです。

 著者で驚きと言えば、『知の逆転』(ノーム・チョムスキー、ほか)。登場する学者たちがとにかく豪華。少し難解かもしれませんが、彼らの原書に比べたらはるかに読みやすくできています。しかも1冊で6人分の知識に触れることができるのでとてもおいしい。世界の最先端の課題と問題を知るのに最適です。

 普段知らないことを知るという意味では『キヨミズ准教授の法学入門』もおススメです。著者の木村草太さんは次世代を担う憲法学者で、これまでは司法試験用の一般人がまったく理解できないような本を書いてきた方。本書でもかなり専門的なテーマを扱っていますが、ライトノベル風の軽い会話の掛け合いで解説しているので全然難しくない。『ブラック企業』の著者である今野晴貴さんは、POSSEという若者の労働相談などを行っているNPO法人の代表で、この人にしか書けないという裏打ちがしっかりある。ブラック企業がどう出来て、そこからいかに身を守るかが実践的に書いてあり、「ブラック企業対策完全マニュアル」としてすぐに使える本です。『テレビが政治をダメにした』も、現役の参議院議員が書いているのが面白くて、鈴木寛さんが、『TVタックル』や『朝まで生テレビ!』の仕組みを冷静かつぼろくそに批判しています(笑)。暴露本ではありませんが、現場でひどい目に遭っている当事者が書いているのが強い。

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