書店員オススメ! 「サクッと読める1巻完結マンガ」 ベスト5

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月8日 12時40分

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『かわいそうな真弓さん』 (西村ツチカ/徳間書店)

 毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。そこで今回は、ジュンク堂書店池袋本店の山口由香里さんに「サクッと読める1巻完結マンガ」を5冊セレクトしてもらった。

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『かわいそうな真弓さん』 西村ツチカ 徳間書店リュウC 650円
登場人物だれもが自分のために生きていて、かつ絶妙に噛み合ない不安感が何とも言えない味わいの短編集。浮世離れした女性キャラが魅力的。起きている出来事もさながら人間かそれ以上に不可解。

『ひきだしにテラリウム』 九井諒子 イースト・プレス 798円
自由自在の絵柄と筋立てで描かれる、星新一にも通じるところのあるショートショート。妙に現実的な童話やSFがメタな視点で語られるのがおかしみをさそう。ある意味非常に醒めた大人向けの一冊。

『変身のニュース』 宮崎夏次系 講談社モーニングKC 630円
目がくらんだらこんな景色が見えそう、というような眩しさを感じる絵柄。話の筋立てはやや苦いけれど、幼児のような瞳の純粋さと不器用なかけあいが生む前向きな感情が不思議とさわやかな読後感。

『8月のソーダ水』 コマツシンヤ 太田出版 1575円
ラムネ瓶、ビー玉、灯台、漂流物、昼の月……などなど、夏の単語が詰まったフルカラー作品集。みずいろで塗られた影が目に鮮やかで非常に涼しい、暑い真昼の最中に読みたい一冊。

『25時のバカンス 市川春子作品集2』 市川春子 講談社アフタヌーンKC 620円
夏の暑さをひとときでも忘れられそうな、深海と宇宙と北国の3つの短編が収録されている。登場人物たちによる、どれも一筋縄ではいかない恋とも愛ともつかない関係が魅力。静かな深夜に読みたい。

(ダ・ヴィンチ9月号「本のソムリエ」より)

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