三宅乱丈『ぶっせん』がTVドラマ化 「美坊主ブーム」の原点にマンガあり!?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月10日 11時30分

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『ぶっせん』(三宅乱丈/太田出版)

 三宅乱丈の『ぶっせん』が、7月からテレビドラマ化されている。10年以上も前に連載された本作をなぜ今頃? と思うが、近年話題の「美坊主ブーム」により、イケメン俳優でキャストを固めているあたりが、“今だからこそ”なのだろう。

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 そもそも一体この「美坊主ブーム」はいつから始まったのか? マンガの影響は大きい。原点には、岡野玲子の『ファンシィダンス』(1984年)や、荻野真の『孔雀王』(85年)、あるいは手塚治虫の『ブッダ』(72年)などからも見出せるが、近年のブームの火付け役は、2008年頃から女性マンガ誌などで描かれた作品群だろう。例えば、桜井美音子の『びぼうず』、絹田村子の『読経しちゃうぞ!』、相原実貴の『5時から9時まで』などがある。それぞれの作品に共通するのは、お坊さんたるストイックな面と人間らしい生の感情とのギャップが描かれる点だ。それらは、女性読者の萌え心をしっかとつかんだのだ! 癒しを求める現代女性の理想像が「美坊主」とぴたりと重なったからともいえる。

 また、寺に生まれたマンガ家の杜康潤によるエッセイマンガ『坊主DAYS』は、謎多きお坊さんの日常を身近な存在にしてくれた。こうした作品も現在のブームの一端を担っているはずである。『ぶっせん』のイケメン俳優による10年越しのドラマ化は、こうしたブームの象徴の一つだ。ブームの追い風になるかは今後注目だ。

文=倉持佳代子
(ダ・ヴィンチ9月号「出版ニュースクリップ」より)

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