『ガッチャマン』『少年H』…… 数十年前の原作映画が増えるワケ

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月10日 7時20分

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※『ダ・ヴィンチ』9月号のP.39「出版ニュースクリップ」に掲載

 今、日本のメジャー映画は、小説やマンガ原作かテレビドラマ発がほとんどである。実写映画でこの傾向はより顕著になっている。

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「実写でオリジナルを今作れるのは三谷幸喜か宮藤官九郎の脚本ぐらい」とは、最近取材したある映画プロデューサーの言葉だ。なぜか。理由は簡単。オリジナル作品では製作委員会を組織できないからだ。

 映画はヒットさせることが難しく、リスクの高いビジネスである。そのため、複数の企業が出資し1つの映画を作る「製作委員会」方式が主流である。リスクを減らしたい出資者にとって、「○万部のベストセラーが原作」は企画の大きな安心材料となる。多くの人が大体のタイトルや内容をすでに認知していることは大きい。観客の保守化も影響している。「失敗したくない」のが今の消費者感覚としばしば言われるが、人気原作はその保険になる。実際、ベストセラー原作の映画がヒットする確率は高い。

 そんななか、注目は“再プロデュース”だ。人気原作は取り合いで、今の人気作はほぼ映像化されている。そのため、数十年前に一世を風靡したビッグコンテンツに白羽の矢が立っている。『るろうに剣心』『映画 妖怪人間ベム』がそう。8月公開作にも、『ガッチャマン』『少年H』がある。 

 原作の本質を残しつつ、キャスティング含めていかに今の時代に合わせられるか。それが“再プロデュース”の明暗を分けていると思う。

文=平山ゆりの/日経エンタテインメント!
(ダ・ヴィンチ9月号「出版ニュースクリップ」より)

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