男性が思わず「そんなところに!?」と思ってしまう女子の胸キュンポイント

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月24日 7時20分

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『キュンとしちゃだめですか?』(益田ミリ/文藝春秋)

以前、地方のとある旅館風ホテルで住み込みアルバイトをしたことがある。フロントの仕事と聞いて入ったものの、風呂掃除に配膳の片づけ、客の荷物運びなど、フロントにいる機会はほとんどなく、いわゆる「なんでも係」だった。

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 冬になると、フロントそばにある囲炉裏で甘酒サービスを行っており、セクハラ疑惑のある支配人が甘酒を作るのをたまに手伝っていた。囲炉裏で作るわけではなく、ガスコンロで作った甘酒を囲炉裏に運ぶのだが、あるとき、熱い囲炉裏鍋を持つためのふきんが見当たらなかった。そこで支配人が取りだしたのが、自前のハンカチ。ビシッとアイロンがかけられているハンカチを見ると、得も言われぬ気持ちになった。タオルハンカチではなく、ハンカチーフ。おじさんのセクハラなんか、急に気にならなくなった。「絶対アイロンがけしてあるハンカチを持っている人と結婚しよう」と心に誓うほどに。

 “胸キュン”には、そんな威力がある。

 そうした甘酸っぱい瞬間を集めたのが、『キュンとしちゃだめですか?』(益田ミリ/文藝春秋)である。著者の“キュン”体験が、彼女の1コマ漫画とともに綴られている。そこで一番初めに紹介されているのが、男性のハンカチネタで、思わず実体験をご紹介してしまったのだが、女子ならば誰でも「わかる!」と頷いてしまいそうなエピソードが盛りだくさんなのだ。

 エレベーターで開ボタンを押してあげると会釈をしてくれる人、コンビニで手動のドアを押さえてくれる人、普段きちんとしている人が子どものような文字を書くと知ったとき。そして、指さし確認をしている駅員さん、サラリーマンの短いネクタイ、店員さんの「お待ちしておりました」というセリフなどなど。見事に女子の胸キュンポイントを押さえている。女性はやはり、男性の何気ない行動を細かく見ているものなのだ。

 女性のちょっとした幸せの瞬間を切り取った1冊であり、女性向けの本であるのだが、私は男性に読んでもらいたい。“キュン”は、イケメンに限らない。なかなか男性には理解できないであろう女性の胸キュンポイントを学んで、女性の笑顔をぜひ増やしてほしい。

文=廣野順子(Office Ti+)
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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