ラノベで人気急上昇中の“ヴァルキュリア”って?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月29日 11時50分

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『ヴァルキリーワークス』(逢空万太:著、蔓木鋼音:イラスト/ソフトバンククリエイティブ)

 いま、ラノベで人気が高まってきているキャラクターがいる。それが、ヴァルキュリアだ。ヴァルキュリアとは、そもそもは北欧神話に登場する複数の女性の半神たちのことで、ワルキューレやヴァルキリーなどの呼称もあり、ワーグナーのオペラ『ニーベルンゲンの指環』にも登場する。日本では戦乙女とも呼ばれ、武装して戦う美少女として描かれることが多い。2008年にPlayStation3用ソフトとして登場した『戦場のヴァルキュリア』をはじめ、ゲームやアニメ、マンガでも数々の作品に登場してきたこのキャラ。ここに来て、ラノベでもヴァルキュリアの登場する作品が増えているのだ。ヴァルキュリアの魅力とは何なのか、8月12日に発売された『ヴァルキリーワークス』(逢空万太:著、蔓木鋼音:イラスト/ソフトバンククリエイティブ)や『キスからはじまる戦機乙女』(月見草平:著、ゆーげん:イラスト/メディアファクトリー)、『百錬の覇王と聖約の戦乙女』(鷹山誠一:著、ゆきさん:イラスト/ホビージャパン)といった作品から、いろんなヴァルキュリアについて紹介してみよう。

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 まず、比較的北欧神話に忠実なヴァルキュリアが登場するのが『百錬の覇王と聖約の戦乙女』。ヴァルキュリアのフェリシアは、手違いで主人公の少年・周防勇斗を異世界に呼び込んでしまうのだが、そもそも、本来ヴァルキュリアには戦いで死ぬ運命にあるものを選定し、ヴァルハラへ導くという使命がある。そして、ヴァルハラに招いたあとも彼らをもてなすのだ。それと同じように、フェリシアも急に異世界に飛ばされ、戦いのたびに悪夢にうなされていた勇斗を優しく抱き締めて落ち着かせたり、膝枕をしながら子守唄で癒してくれる。その反面、彼女は飛んできた矢を素手で掴むほどの動体視力と反射神経の持ち主でもあるのだ。そして、圧倒的な剣の腕前を持つジークルーネも、同じくヴァルキュリアのひとり。彼女は武芸に秀でており、巧みに馬を操りながら槍を放ち、剣でも腕の太さが倍近くある相手の渾身の一撃さえあっさり弾き返してしまう。さらに、初めて持った日本刀までも使いこなす。これはやはり、甲冑に身を包んで羽飾りの兜と剣や槍、盾などを装備して武装し、天馬を駆って空を翔けたと言われるヴァルキュリアそのもの。

 しかし、なかにはちょっと変わったものも。『キスから始まる戦機乙女』に出てくるヴァルキュリアは、なんとキスによって生み出されるというのだ。主人公の新藤一路が通う「学園エピタフ」には、人間の7つ目の感覚として新たに発見された「テッセラクト視覚」を持つ生徒が集まっている。そこに天使と呼ばれる敵が現れるのだが、それと戦うには天使の能力ごとに適したヴァルキュリアが必要になるというのだ。そんなヴァルキュリアを生み出す方法は、条件に合致した学園の女の子とキスをすること。そうやって、クラスメイトの最上瑠璃とキスして生まれたのが、小学校高学年くらいのスヴァリンというヴァルキュリアだ。新藤をパパと呼び、最上をママと呼んで「パパ、遊んで遊んでー」とか「ママ三つ編みを作って」と無邪気にはしゃぐ彼女。そんな彼女が、幼い姿からは想像もつかないほど鋭い眼光で天使を睨み付け、ドーム状のシールドを張ってみんなを守るのだ。神話の中のヴァルキュリアとはイメージが異なるが、もしヴァルキュリアの持つ盾が擬人化したらたしかにこんな感じになるのかも。

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