あなたの婚活は間違い? がんばるほどに結婚が遠のく「婚活の落とし穴」

ダ・ヴィンチニュース / 2013年11月5日 15時10分

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『「婚活」症候群』(山田昌弘・白河桃子/ディスカヴァー携書)

 街コンやパーティー、お見合いサイトなどがすっかり定着した昨今。一昔前までは、結婚のために積極的に動く人は皆無で、仮に前向きになったとしても周囲からは冷たい目で見られることが多かったであろう。しかし、今では一般の人の「婚活ブログ」がジャンルとして成り立ち、男女ともに理想の相手を求めることが自然に。この状況の変化には、「婚活」というカジュアルな言葉が社会に根を下ろしたことが一因に挙げられるだろう。

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 しかし、この「婚活」という言葉の生みの親である、社会学者の山田昌弘氏と少子化ジャーナリストの白河桃子氏が新刊『「婚活」症候群』(ディスカヴァー携書)で「婚活の限界」について言及している。ネット上では「婚活疲労症候群」という言葉が生まれ、婚活に励んでも結婚に結びつかずに落胆する男女も多い。それは一体どういうことなのだろうか。

 そもそも山田氏と白河氏が「婚活」という言葉を生み出し、08年に『「婚活」の時代』(ディスカヴァー携書)を刊行してから5年。言葉がひとり歩きし、本来両氏が伝えたかったことが世間に浸透しなかったことが、“婚活の限界”の大きな要因になっているという。両氏が『「婚活」の時代』で提唱していたのは“昭和結婚からの脱却”、つまり「男の人の収入に依存する結婚観」を見直し、「共働き夫婦を基本に考えよう」という、理想の結婚像の変化である。

 「年収600万円以上の適齢期の未婚男性は5.7パーセントしかない」ので、女性は理想年収を落とし、自分も働くことで世帯年収を上げようといった主張は、“わずかしかいないいい男の奪い合い”へと変換された。こういった「誤解に基づく婚活を行うことで、逆に結婚が遠のくという現象」が起こっているのだという。

 本書で白河氏が提唱する、<うまくいく婚活への意識改革 女性編>を一部紹介すると、

・バリキャリでもゆるキャリでも、一生働き続ける自活女子になる
・自分の年収+相手の年収=年収合算夫婦を目指す
・「引っぱっていってくれる男性」「自然な出会い」「出産したら仕事は一時お休み」を求める女性が今、一番結婚に遠い

 とかなり現実的なもの。安定した生活を目指すなら、自分が働くことを決意したほうが結婚条件が広がるというのだ。また、婚活ビジネスが旺盛になったことにより、出会いの場が広がったことで、“多くの人の中から選んだほうが理想の人に出会える”と思い込み、「この世にいない」理想の男性を求めすぎて、結婚から遠のく人も。白河氏は、ボランティアやスポーツの同好会など「自分の居心地のいい」場所に絞って、相手を探すことを進めている。

 一方、<男性編>を見てみると、

・外見を磨く(おしゃれさよりも、清潔感が第一)
・家事能力を磨く
・想像力を磨く(自分が女性だったら、何を言われたらイヤか考えてみましょう)

 といったものが挙げられている。共働き夫婦になることを受け入れるということは、すなわち家事や育児の役割を男性が担うということ。料理や掃除の技術や、想像力を働かせてどうやったら効率的に家庭が回るか、実践できる男性が求められているようだ。

 とはいえ、多くの人は条件だけで結婚を決断できるわけではない。相手への好意があって初めて結婚を意識できるもの。白河氏もこの点を重視しており、結婚カウンセラーに聞いた「一番結婚しやすそうな人」の条件が、「惚れっぽい人」だということをつづっている。こればかりは、本人の性格や縁によるもの。もしかしたら、本当の「婚活の限界」はここにあるのかもしれない。

ダ・ヴィンチニュース

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