「猫村さん」「男子高校生の日常」も! 急速に進化を続けるWEBマンガ

ダ・ヴィンチニュース / 2013年11月24日 11時20分

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『マンガで分かる心療内科』(ゆうきゆう:著、ソウ:イラスト/少年画報社)

 1990年代末以降、情報通信革命を経て、インターネット、携帯やスマートフォンなど新しいメディアが爆発的に発展した。この状況下、出版界とマンガ界は今、歴史上最大の変化を遂げつつある。その一つが、WEBマンガという新しいジャンルの急速な進化だ。才能豊かな作家による個性的な話題作が続々登場! 『ダ・ヴィンチ』12月号では、その魅力と楽しみ方を徹底的紹介している。

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 マンガたるもの雑誌が王道、WEBは傍流。そんな時代もあった気がする。しかし今、WEBマンガは急速な進化を遂げている。

 発展の経緯は大別して2つ。作家が直接作品を発表する個人サイトがまず活況を呈した。投稿サイト「新都社」や専門ランキングサイト「Web Comic Ranking(WRC)」なども作られ、読者拡大の一翼を担う。そこから生まれたヒット作が、『きょうの猫村さん』『マンガで分かる心療内科』などだ。

 その後は、出版社による商業サイトの立ち上げが続く。『男子高校生の日常』や『ばらかもん』は、その先鞭を付けた代表作。とくに近年、商業サイトの充実は目覚ましい。あとのインタビューに詳しいが、「となりのヤングジャンプ」と「裏サンデー」ではWEBマンガ界のカリスマ・ONEが活躍し、エッジィな連載陣が並ぶ。

 WEBマンガによる最も大きな変化の一つは、マンガ家の活躍形式に選択肢が増えたことだろう。従来の職業作家の道筋は、新人賞を獲得→デビュー→連載。しかし、今はまったくこれに限らない。個人サイトからいきなり単行本化、あるいは商業誌・商業サイトに移行が可能なのだ。選択肢が増えることは、すなわち新しい才能が生まれ得る可能性を拡大することだ。この点においても、WEBマンガの貢献は著しい。


■『マンガで分かる心療内科』(1~8巻)
ゆうきゆう/原作 ソウ/マンガ 少年画報社ヤングキングC 各680円
掲載「ゆうメンタルクリニック」http://yucl.net/manga
うつと宝くじの意外な関係? 心のED って? ロリコンはどこから病気? 心療内科の病気のすべてを楽しく学べる画期的ショート作品。心理士の療とぶっ飛んだナース・あすなの掛け合いが爆笑。単行本発行部数は累計240万部を突破する大ヒットWEBマンガ!

■『その男、甘党につき』
えすとえむ 太田出版 714円
掲載「ぽこぽこ」http://www.poco2.jp
パリに暮らすやり手の弁護士、ジャン=ルイ。彼が世界で最も愛するのはチョコレート。新作のショコラに悩むショコラティエール・ナナや、無理にチョコレートを我慢している女優志望のユナ。ジャン=ルイが出会うショコラと愛の物語。彼の愛はどこへ向かう!?

■『ひきだしにテラリウム』
九井諒子 イースト・プレス 798円
掲載「Web文芸誌マトグロッソ」http://matogrosso.jp
ひきだしの中に精巧な風景のテラリウムを見つけた少年、龍料理初体験、人間を飼う、ショートショートの主人公に生まれた少女……。作者の手から創造される不思議な世界が縦横無尽に展開。笑ったり感動したり、そしてピリッと効いた風刺にどきりとする掌編33篇。


構成・文=松井美緒
(『ダ・ヴィンチ』12月号「コミック ダ・ヴィンチ」より)

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