Facebookページ発、世界の絶景写真集が大ヒット

ダ・ヴィンチニュース / 2013年12月19日 11時40分

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一番人気は地中海に浮かぶランペドゥーザ島(イタリア)。海水の透明度がとても高く、ボートが空中に浮いているように見える。

 少し前に明治「アーモンドチョコ」のCMでこんなものがあった。バスに揺られてうたた寝をしている新垣結衣。何やら道具をたくさん抱えて、まだ仕事中の様子。運転手の声にハッと気づくと、降りるはずだったバス停をちょうど過ぎたところ。「あ~もん…ど~しよ~」と困り顔がかわいい。そのままどれくらいバスに揺られたのか、あるバス停で降りると、道路脇の眼下に美しく広がる海辺の街が。その光景を見てす~っと深呼吸をすると、「よっしゃ、戻ろう!」と一言。

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 雄大な景色を見て気持ちが切り替わり、元気を取り戻すという内容に、共感を覚えたことを覚えている。目の前に大きく広がる光景に対して、自分なんてとても小さく感じて、ぐちぐちと悩んでいたことも「たいしたことないかも」なんて思えてしまうのだ。

 多くの人が、そんな人生観も変わるような景色に魅せられるらしい。旅好きの詩歩さんによって集められた世界の絶景写真を掲載するFacebookのページが、57万人の「いいね!」を獲得。その中で特に人気の高い絶景を集めた写真集『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』(三才ブックス)もまた、販売数が10万部を超えて話題になっている。

 「いいね!」ランキングによると、一番人気は地中海に浮かぶ小さなリゾート島、ランペドゥーザ島(イタリア)。海水の透明度が高すぎて、海面を走るボートが空中に浮いているようにしか見えないのだ! 「どうなっているの?」と写真をまじまじと見てしまう不思議な光景。約28万人が「いいね!」を押し首位を独走しているのもうなずける。

 2位はバードゥ島(モルディブ)。海中の植物プランクトンのために、波打ち際が宝石のようにキラキラと光る夜景が幻想的。筆者は、ネットで見たこの絶景が一番楽しみで本を開いたのだが、残念ながら掲載されていなかった。プランクトンの減少で、最近はこの光景が見られなくなったためだとか。これこそ、死ぬまでに一度見てみたかった…。

 とんで8位のサンタクロース村(フィンランド)は、夜の闇に浮かぶおもちゃのような家と、淡いピンクとグリーンのオーロラがディズニーアニメのようで、ワクワクしてしまう。10位・アンダルシア郊外のひまわり畑(スペイン)は、水平線まで続く一面のひまわりで有名な光景。

 日本の絶景も人気が高い。3位にランクインしたのは、山口県の角島。2005年公開の映画『四日間の奇蹟』の舞台になった島だ。エメラルドグリーンの海にかかる長い橋が魅力。離島にかかる橋の中で日本第2位の長さなのだとか。オープンカーで走ったら、風を切って気持ちよさそう…。7位は、神々が降りてきた土地として知られる宮崎県・高千穂の真名井の滝。木々を映して緑色に輝く水面、そこに何本も細く流れ落ちる滝が神秘的な光景。幽玄な雰囲気で厳かな気持ちになってしまう。

 確かに魂が揺さぶられるような美しい光景に、トップ10はいずれも納得。だが、さらに筆者が気になったのは、少々不気味とも言える絶景。アメリカのモノ湖は、夕日で赤く染まる空を背景に、冷たそうな湖が広がり、そこに生えているかのように並ぶ奇形の石に思わず魅せられてしまう。水の流出がないために、塩分が湖内に蓄積され、アルカリ性の湖になっているそう。2010年にはNASAがこの湖で、ヒ素で生きる細菌を発見。地球外生命体生息の可能性が示唆されたという。ゾクゾクとする景色は、まさに異世界の光景だ。

 忙しい日々に追われていると、何も見えなくなって窮屈な思いにかられてしまう。でも、広い世界を見渡せば、そんな自分がバカバカしく思えてくる。小さな自分に気付かされ、パッと視野が広がったとき、なんだかすがすがしい気持ちになれる。世界の絶景には、そんな力が備わっているかも。

文=佐藤来未(Office Ti+)

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