「オタク」の意味もポジティブに 新語4000の新「三省堂国語辞典」を旧版と読み比べ

ダ・ヴィンチニュース / 2014年1月17日 12時10分

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読み比べた『三省堂国語辞典』(三省堂)第七版(左)と第六版(右)

 「(あざ)笑うことをあらわす文字」としての「w」が掲載されたことで話題となった、新語に強いことで定評ある、『三省堂国語辞典』の最新第七版。第六版から6年ぶりの改訂となるだけあり、「w」のようなネット用語をはじめとする、世間に広まった新語4000が追加されたという。いったいどのような語が追加されたのか? 新旧2冊の国語辞典を読み比べ、自力でその変遷を探った。

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 読み比べ完了まで、合計20時間強。予想どおりの地道な作業に、何度も挫けそうになった(ホントは1回挫けた)。まず第七版から、追加されたと思われる語を抜き出し、第六版にその語があるかを確認。2冊を並べ同時比較という手順をとらなかったのは、6年間で国語に起こった変化を、自分の感覚としてどれだけ掴めているのかを知りたかったからだ。第七版を読み終えた段階で、新語と思い抜き出したのが約600語。さらに第六版と付け合わせた結果、残ったのが300語弱。新語4000のうち、10分の1も発見できなかったことになる。すでに新語という感覚もなく使っている語が、それだけたくさんあるということなのだろう。また、後述するが、ずいぶん昔から広まっている語にもかかわらず、第七版で初めて採用された語も、結構な数あるようだ。

 やはり目立ったのは、ネット界隈をはじめとするIT系の新語。「ツイッター」、「フェイスブック」など、第六版当時の日本にはなかったサービスや、関連する「つぶやく」、「なう」、「中の人」といった語が多数追加されていた。また第六版では「電子ブック」だったのが「電子書籍」、「写メール」が「写メ」になっているなど、6年間で呼び方が変わった語がいくつかあったのも、変化の著しい斯界ならではの特徴といえるだろう。

 「鬼〔カワイイ〕」、「神〔アプリ〕」、「グッジョブ」、「ツンデレ」といった流行語も多数追加。並べてみると、やはりネットまたはアニメファンの間から生まれた語が目立った。ちなみに第六版では「特定の趣味にのめり込んでいる <内向的な> マニア」と解説されている「オタク」が、第七版では「特定の趣味にのめりこんで、くわしい知識を持つ人。ヲタ」と、ポジティブ寄りの解説に改訂されている点も興味深い。余談ながら、「大王」の項目にさりげなく「ダイオウイカ」の解説が追加されているあたりに、三省堂国語辞典の茶目っ気をみたような気がする。

 「上から目線」、「KY」、「宅のみ」、「授かり婚」、「プチプラ」、「負の遺産」、「モンスターペアレント」など、この6年間の世相を反映するような語が追加されているのは、改訂でも特に意義ある点といえるだろう。どちらかといえばネガティブな印象のある新語が多いことからも、この6年の日本社会の変遷が伺えるというものだ。

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