スマホだけでは物足りない? ウェアラブルがもたらす未来とは

ダ・ヴィンチニュース / 2014年1月24日 11時50分

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『ウェアラブルは何を変えるのか?』(佐々木俊尚)

 「ウェアラブルコンピュータ(体に身につけるコンピュータ)」という言葉にまた注目が集まっている。アメリカでは限定的に発売が始まっているグーグルグラス(メガネ型)や、今年にも登場するのではないかと噂されるiWatch(腕時計型)などがその代表例だ。

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 でも、スマホもあるのにどうしてまた新しいデバイスが必要なの? という疑問を持つ人も多いはずだ。本書『ウェアラブルは何を変えるのか?』は、かつてはITジャーナリスト、現在は作家という肩書きで執筆や講演を行う佐々木俊尚氏がその疑問に答えようとしたものだ。

 氏はウェラブルコンピューターのポイントは以下の4つだという。

1) ウェアラブルに適した新しいユーザー体験が出現する
2) センサーによって身体や物理空間がダイレクトにネットに接続される
3) ネットからのフィードバックを、コンテキストに沿って身体や物理空間が受け取る
4) それによって私たちの身体や物理空間は「モノのインターネット」が合体されていく。

 正直これだけでは何のことやらサッパリだ。そこで、佐々木氏はネット上の様々な情報源を引きながら、できるだけ平易な言葉や事例でそれぞれの意味を読み解いていく。例えば、2013年に一部でブームとなった活動量計Fitbit。腕にまいておくだけで1日の運動量を記録し、スマホ経由でデータがクラウドに送られ、記録されるというものだが、こういったデバイスが発展した先にこれらのウェアラブルコンピューターが控えているという。

 たしかに、スマホを身体にぴったりとくっつけておくわけにはいかない。軽くて生活防水も施されたFitbitのようなデバイスの出番だが、一方でせっかく腕にまいていても、スマホへのメールや電話の着信を知る事もできないのは少々物足りない。これから続々と登場されるというスマートウォッチで、スマホをわざわざカバンから出さなくても情報のチェックや、活動の自動記録ができたら便利そうだ。

 それをさらに一歩推し進めたのがグーグルグラスだと佐々木氏。写真や動画を音声操作で記録可能(しかし一方でプライバシーが心配)という面が強調されがちだが、地点情報とも連動し自動的に視界の中に情報が届けることが可能なメガネ型のデバイスは、キーボードで単語を入力して情報を検索するというこれまでのインターネットとの向き合い方を根本的に変えるというわけだ。小型化・省電力化が進むセンサーの進化がそれを支えていると指摘しながら、氏はそれを「身体とインターネットのダイレクトな接続」だと説く。

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