就職氷河期どころじゃない! ローカル女子の就活がツラすぎる!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月3日 11時30分

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『地方女子の就活は今日もけわしい』(百田ちなこ/KADOKAWA メディアファクトリー)

 今年も、就活でもっとも忙しくなると言われる時期がやってきた。あちこちで、リクルートスーツ姿の就活生を見かけることも多くなった。就活はとにかく大変なことが多いが、地方から上京を目指して就活する人ならなおさらつらいこともあるだろう。1月9日には『地方女子の就活は今日もけわしい』(百田ちなこ/KADOKAWA メディアファクトリー)という本も発売されたが、地方出身者は就活の際、どんなところで苦労するのだろう?

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 まず、就活自体とてもお金がかかるものだが、地方出身者は都会に住んでいる人や地元で就活する人よりもさらに何倍ものお金がかかる。スーツ一式や証明写真といったものはもちろん、地方からの往復の交通費に宿泊費。朝昼晩の外食代に面接の合間、時間潰しに入るカフェ代など、東京に住んでいればかからなくてすむはずのお金がかかる。それなのに、バイトする時間もないので、お金は出ていく一方。作者の場合は東京に強い憧れもあったので、原宿で服を買ったり、「東京限定」のデパ地下スイーツを買ったりするなど、浮かれて予想外の出費を積み重ねていた。

 それに、地方からの就活生は時間もかなり奪われる。何時間もかけて東京に行ったからにはその時間をできるだけ無駄にしないため、1社だけ受けて帰るなんてことはしない。だいたい、1日3社ぐらいの説明会や面接、試験でスケジュールを組むようだが、うまくいかずに時間が空いてしまうことも。かと言って、観光したり、買い物に行くこともできないし、友達もいなければなかなかうまく時間を潰すこともできない。それに引き換え、都会の就活生は友達と来て面接後に買い物に出掛けたり、デートするカップル。バイトに行く子。サークルの飲み会に参加する人など、かなり有意義に過ごしている。ときには授業を休んでまで就活を優先させている地方就活生からしたら、「こっちは色々犠牲にして就活してんのに…都会の学生は通常のキャンパスライフを満喫できるなんて――」と思うのも当然。

 さらに、地方と東京では就活が始まる時期もずれているので、周りにも同じように東京で就活している人がいないと、モチベーションを維持したり、悩みを相談することができずに行き詰まってしまうこともある。作者も、なかなか内定がもらえず、家と東京の往復で気分が沈んでいた時期もあったよう。新宿駅のダンジョンや会社に向かう途中で迷子になったり、ひとりぼっちのホテルで心が折れそうになることも多々ある。さいわい、作者は地方組の就活も始まった頃、学校に行って就活の不安を打ち明けたり、他愛もない話をしたことで再び就活に向き合うことができたようだが、孤独や不安に打ち勝つ力も必要なのだ。

 地方出身者からしてみると、こんな苦労をしてでも就職したいと思える会社が、東京にはあるということ。その熱意が伝わり、実を結ぶときがくるといい。

文=小里樹

ダ・ヴィンチニュース

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