「働くこと」に悩むすべての人に贈る、堀江貴文からの処方箋!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月5日 12時0分

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『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(堀江貴文/ダイヤモンド社)

 「働いたら、負けかなと思っている」なんて声高に叫ぶニートもいるが、働くことの楽しさを知らない奴ほど、負けている気がしてならない。かつて強欲な金の亡者などという批判を受けたホリエモンこと堀江貴文氏は、刑期を終えた後、『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)という本を執筆した。この本を読めば、堀江氏のイメージだけでなく、「働くこと」への考え方がガラリと変わる。すべてを失い、ゼロの地点に立ち返った今、「ホリエモン」としてではなく、「堀江貴文」として、彼は自身の半生を振り返りながら、「働くこと」の意味を語りかける。

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 刑務所にいた頃、堀江氏は与えられた介護衛生係としての仕事を淡々とこなす一方で、メールマガジン用の原稿執筆など、個人的な仕事にも力を入れていた。刑務所まで面会にきた人々に「何か差し入れしてほしいものがある?」と聞かれても、思わず、「仕事!」と即答して呆れられたそうだ。あるとき「泳ぐのをやめたら死んじゃうマグロみたいに、堀江さんも働くことをやめたら死んじゃうんじゃないですか?」と言われたというが、これはかなり核心を突かれた言葉らしい。

 堀江氏はハマり込んでしまうと異常なほどに没頭してしまい、周りのことが見えなくなる性格だが、ハマり込むことによって、あらゆる不安から逃れ、生を充実させようとしている。彼の元には、「働くこと」に悩む若者からの相談が届くが、堀江氏にいわせれば、みんな「かけ算」の答えを求めているように見えるのだという。成功へのショートカットを求め、どうすればラクをしながら成功できるかを考えているようにしか見えないようだ。

 彼によれば、人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては誰もが等しくゼロなのだ。「かけ算」の答えを求めているあなたはいま、「ゼロ」の状態。だから、まずは、ひとつずつ「小さな成功体験」を足していくしかない。堀江氏は働くことを通じて、自分にひとつずつ足し算していこうとしている。失敗してもマイナスではなくゼロに戻るだけだったら、なぜ一歩ずつでも挑戦しないのか。目の前にあるチャンスにどうして飛びつかないのか。堀江氏の言葉が胸に突き刺さってくる。

 「大事なのは努力することではなくハマること」だと堀江氏は語る。中学生になると、パソコンにハマり、アルバイトをして手に入れ、中学2年の時には、プログラミングによって報酬10万円を受け取った。金額よりも、自分の能力を活かし、自分が大好きなプログラミングを通じて、誰かを助け、しかも報酬まで得ることができた事実に震えたのだという。その達成感が彼の原点なのだろう。彼は「働くこと」をやめない。「ゼロ」に戻っても、ただひたすら、好きなことに没頭し、それを仕事とする。

 人は歳をとるごとに一歩ずつ成長していくわけではなく、夢中になれたことの密度だけが人を成長させるのだろう。育成ゲームのように「あのモンスターを倒したらレベルがいくつ上がる」などと分かれば良いのだが、人のレベルは可視化できない。だから、何となく怠けてしまうこともある。だが、この本はそんな私たちに喝を入れてくれる気がする。自分の人生を動かすことができるのは、あなただけなのだ。

文=アサトーミナミ

ダ・ヴィンチニュース

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