鈴木おさむ、3年ぶりの長編小説『美幸』を発表 「異常だけれど、ありえなくはない 初めて書いた“愛”の物語です」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月8日 9時20分

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『美幸』(鈴木おさむ/KADOKAWA 角川書店)

 『SMAP×SMAP』や『Qさま!!』『お試しかっ!』など数々の人気バラエティ番組を手掛ける、放送作家の鈴木おさむ。私生活では、女性お笑いトリオ「森三中」のメンバー、大島美幸の夫でもある。「『いい夫婦の日』パートナー・オブ・ザ・イヤー 2009」に選ばれるなど、理想の夫婦としても有名だ
 
 昨年、実写映画化された『ボクたちの交換日記』の原作『芸人交換日記』など、小説の執筆も続ける彼が、およそ3年ぶりとなる長編を発表した。タイトルは、『美幸』。妻の名前だ。

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「3年前に僕が『芸人交換日記』を書いたきっかけは、自分の周りに売れない芸人さんがたくさんいて、彼らの文句とか愚痴とか悲しみとかを面白おかしく聞いていくうちに、このことをなんとか表に出したい、出せるなら僕しかいないと思ったからなんです。『美幸』を書こうと思ったのも同じ感覚ですね。うちの奥さんが子供の頃イジメられていた話を聞いているうちに、彼女の経験を取り入れたお話を書いてみたいと思ったんです」

 妻と小説の主人公は、同一人物ではない。だが、二人の心は、さまざまな形で繋がっている。

「うちの奥さんはイジメられていた時、バレないように復讐をしていたんです。小説の中にも書きましたけど、イジメたやつの縦笛におしっこを付けるとか(苦笑)。そういう話を聞いていたら、イジメられた仕返しに、復讐する女の物語というイメージが湧いてきました。あと、うちの奥さんは、イジメられた経験をテレビなんかでは面白おかしくしゃべってるんですけど、大人になった今なおつらい記憶として心に深く刻まれてしまっているんですね。だからこそ、イジメを見た時の反応が異常だし、イジメに対しての嫌悪感がものすごいんです。
 以前、僕がある仕事相手とトラブルで揉めてへこんでしまったことがあります。一週間ぐらい仕事を休んだんです。その時うちの奥さんは、僕に何も言わずその人のところへ行って本気でぶん殴ってやろうと思ったらしくて。後からそれを聞いて、未遂で良かったなと思ったんですけど(笑)、子供の頃にイジメられた経験があるから、僕の似たような経験に対してそこまで反応したと思うんですよ。喜びよりも、人の怒りに同調した時って、すごいパワーになるじゃないですか。そうなった時の彼女のイメージも、小説の中に入ってきていると思います」

 今の話の中には、「復讐」の他にもう一つ、この小説を語るうえでは欠かせない大きなテーマが潜んでいる。「愛」だ。

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