現実のブームを受けたアナログゲームマンガがアツい!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月9日 11時20分

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『放課後さいころ倶楽部』(中道裕大/小学館)

「ごきぶりポーカー」「ミラーズホロウの人狼」など、ここ数年、欧米発祥のカード・ボードゲームが流行している。2月12日に2巻が刊行される『放課後さいころ倶楽部』は、そうしたゲームを一話完結型で紹介していくマンガだ。

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ゲームを扱った作品といえば、『遊☆戯☆王』に代表されるバトル色の強いものや、命をかけたギャンブルとして描く『賭博黙示録カイジ』などを思い浮かべる人は多いかもしれない。本作はそれらとは違い、負けることによって背負うリスクなど、ダークな部分は描かれない。なぜなら、本作はごく普通の3人の女子高生が主人公で、行きつけのアナログゲーム専門店や学校などで、ゆるりとゲームを楽しむだけだからだ。しかし、決して単調なわけではない。ともすれば複雑に描かれるゲームの説明も非常にシンプルで、初心者という設定の主人公らに、読者もすんなり寄り添える。一緒にプレイしている感覚になれるはずだ。

 例えば、カードゲーム「ハゲタカのえじき」を題材にした回では、上級者の翠が、緻密な計算の下、勝率の高いカードの出し方を考える。が、何も考えてない初心者の綾が翠と同じカードの出し方をして、翻弄されてしまう。対戦相手との相性や駆け引きさえも勝敗を左右するゲームの臨場感を味わえるのだ。こうしたリアリティの背景には、ブームの火付け役にもなった高円寺のボードゲーム店「すごろくや」が協力していることも大きいだろう。

 寒い日が続くこの頃、本作とゲームを家で楽しむ、なんていうのも悪くない。

文=倉持佳代子/ダ・ヴィンチ3月号「出版ニュースクリップ」

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