妊活のリアルって知ってますか? アラフォー女性の子作り体験談

ダ・ヴィンチニュース / 2014年3月14日 11時30分

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『花津ハナヨの妊活→出産 一直線!』(花津ハナヨ/祥伝社)

 森三中の大島美幸さんが妊活に専念するため休業する。大島さんの妊活については「頑張って!」と応援する声や「素敵な報告待っています!」などと好意的な意見も多い。その一方で「仕事をしながらでも可能なのでは?」「一般企業では妊活のために休業はなかなかできない!」という意見もあり賛否両論だ。

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 そもそも“妊活”とは具体的に何を行うのだろう。高齢出産、不妊治療などの言葉を耳にすることは多いが実際どのように行うのか、どれぐらいの費用がかかるかなど詳しく知るのは本人や夫や家族など親しい人に限られるのではないか。知識の少ない人にもオススメなのが『花津ハナヨの妊活→出産 一直線!』(花津ハナヨ/祥伝社)。マンガ家の花津ハナヨさんの体験談がコミックエッセイとして描かれている。

■不妊ドッグに挑戦!
 37歳まで出産願望が全くなかった花津さん。子宮がん検診で良くない結果が出たことをきっかけに妊活を始めるが、うまくいかず原因を探るため不妊ドックへ。花津さんは感染症検査、生理中ホルモン検査、卵管造影、精液検査など合わせて9つの検査を1カ月の時間をかけて行った。費用は4~5万円ほどだ。検査の結果、卵胞が片方つまっていて2カ月に1度しか妊娠のチャンスがないことや排卵障害があることなどがわかり、排卵誘発剤を飲み卵子を育てることに。その後は数日おきに病院へ通い卵子が育っているかチェックし、排卵日に合わせて子作りをするタイミング法を試みる。

■体外受精に挑戦!
 タイミング法で妊娠できなかったため、次のステップとして人工授精か体外受精かを選ぶことに。人工授精にかかる費用は2~3万円、体外受精だと35万円かかる。しかし、タイミング法と人工授精を繰り返すと結果として35万円を超えると考え、お金も手間もかかるが体外受精を選ぶ。手術によって卵胞を採取し、その後、体外受精を行い受精卵を体内に戻すという治療をし、花津さんは無事に着床することができた。花津さんと同じ日に手術を受けていた女性は手術後休むことなく、そのまま出勤する様子も描かれており働き盛りの女性が仕事と妊活を両立するのは大変というのがわかる。

■着床後も大変!
 着床後は何か口にしないと気持ちが悪くなる“食べつわり”になり体重が増加。切迫早産になって入院。貧血であったり、鼻血であったり、生理痛のような痛みが続いたり…数々の難関を乗り越え続けなければならない。一難去ってまた一難、妊娠中は気を抜く暇がない。高齢出産のため起こる心配も多い。流産する可能性も高いため、周りになかなか報告ができない。自分が死んでから子がひとりで生活する時間が長くなるため、胎児に先天性の異常がないか調べるクアトロテストを受ける。など、悩みは尽きない。

 花津さんは本書の中で「妊娠中は毎日が非日常で非常事態、働く女子には仕事の面の不安もつきない。キャリアを積む時期と出産・育児をする時期が重なっていることがなやましい」と書いている。キャリアと家庭、両方を手に入れたいと思うのが30代後半から40代にかけて。妊娠できなかった場合を考えると、仕事を辞めてしまうのは勇気がいる決断であり、仕事を続けていると治療の時間もなかなかとれず体への負担も大きくなり、妊娠しづらい状況になりと両方を手に入れるのはなかなか難しい。とはいえ、どちらかを諦めるというのも辛い決断である。

 妊活という言葉が話題の今、夫や家族だけでなく企業や社会でも女性の幸せについて、社会での在り方について考えてもらい協力する体制を作ってもらいたい。キャリアも家庭も手に入れたいと思うことは決して贅沢なことではないはずだ。

文=舟崎泉美

ダ・ヴィンチニュース

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