子どもの言葉にカチンと来る理由とは? 思春期の子育て法

ダ・ヴィンチニュース / 2014年3月18日 11時30分

写真

『思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33』(土井高徳/小学館)

 子どもが言うことを聞いてくれない。言葉が荒くなったり、暴力をふるうようになった。今までは学校のことでも何でも話してくれて「お母さん、お母さん」とまとわりついていたのに、急に口もきいてくれなくなった。そんな思春期の子どもの変化に戸惑ってしまう親は多い。そこで『思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33』(土井高徳/小学館)から、その対処法を紹介してみよう。

関連情報を含む記事はこちら

 思春期と聞くと、中高生を思い浮かべるかもしれないが、実は態度が激変するのはちょうど小学4年生ぐらいかららしい。そんな子どもたちと接するときに大切なのは、ちゃんと子どもを見て、話を聴いてあげること。子どもたちに大事なことを伝えるときやしつけのときには「しっかりと目を合わせる」。そして、できるだけ口を挟まずに子どもの言い分や話を聞く時間を設ける。忙しいので、ついつい家事をしながらとか、何かしながら、背中を向けたまま叱ったり話を聞いてしまう人も多いと思うが、それでは伝わらない。子どもが成長するにつれ、「手をかける」から「目をかける」サポートに変わっていくので、きちんと見ていてあげる。そして、「してほしい」行動の際には「ほめる」。「してほしくない」行動は「無視」し、自分や他人を傷つけるような「許しがたい」行動は「制止」する必要があるのだ。それに、子どもが問題を起こすのは、夫婦間や親に問題が隠れていることも多いので、子どもを見守ると同時に、自分や家族のことも見つめ返してみる。子どもを変えようと考えるのではなく、自分がちょっとした工夫や努力をするだけで子どもへの対応も変わってくるし、親の変化によって子どもの態度にも変化が出てくるのだ。

 でも、あまりにも言うことを聞かないと、親の方も頭に血がのぼってカッとなってしまう。そんなときは、まず自分自身が「怒りの感情をコントロールし、冷静さを取り戻す必要」がある。子どもの言葉にカチンとくるのは、自分も子どもと同じ精神年齢になってしまっているから。だから「冷静さを失わない限り、私はこの状況をコントロールできる」「怒りに支配されてはいけない。今すべきことに集中しよう」といった言葉を心で思うだけでなく、実際に口にしてみるのだ。そして、「怒りは子どもへの愛情があるためで、憎いからではない」「彼はたぶん私を怒らせたいのだ。でも、そうはいかない。私は冷静に、そして建設的に処理していくぞ」と、問題解決へ取り組む姿勢を確認し、自分を勇気づける。頭が真っ白になったときも、まずは自分を落ち着かせ、それから子どもと立ち向かうことが大切。子どもを見ているとイライラしてつい怒鳴ったり手をあげてしまうという人は、これが上手くできないから子どもと衝突してしまうのだろう。

 そして、何を考えているのかわからない。どう接すればいいのかわからないという人は、「子どもとの交流が、叱る場面にかぎられて」いるからかも。子どもは注目されたいという気持ちが強いので、普段からいいことをしたときはほめてあげたりして「ちゃんと見てるよ」ということを伝えてあげる必要がある。それが足りないと、悪いことをしてでも「叱られる」ことで注目させようとするそう。だから、いつもいいところ探しをして、その都度手短に、でもちゃんと率直に言葉にしてほめてあげる。そうすることで、注目を集めるためにやる「望ましくない行動」を減らすこともできる。

 子どもとどう接すればいいのかわからないという人は、悩む前にまずしっかりと子どもを見つめ、そして自分のことも見つめ直してみよう。そうすれば、必ず今まで見えていなかった子どもたちのSOSにも気づけるはずだ。

文=小里樹

ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング