坂上忍「演技ではなく、本当にカチンとくるときがある」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年5月7日 16時10分

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『偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方』(坂上忍/講談社)

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、先日発売された著書『偽悪のすすめ』が大きな話題を呼んでいる坂上忍さん。今、テレビに引っぱりだこの“暴言王”がオススメする本とは──。

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「大作じゃないけど、骨太」

 そう坂上さんが評するのが、推薦本である遠藤周作の小説『真昼の悪魔』。好きな作品に巡りあうと他の本も読み、「作家の人格を追っていく」のが坂上流の読書だそう。

「でもね、エッセイは好きじゃないんです。小説のほうが絶対的にしんどいしボロも出やすいから、その人となりがわかるんです。それにほら、エッセイはごまかしが効くしね。まあ、自分もエッセイを出しておきながら言うのも何ですけど(笑)」

〈迎合は悪。空気は読むな〉と力強い言葉が躍る著書『偽悪のすすめ』では、“予定調和を突きやぶった先に本質が見える”と説く坂上さん。しかし、キャラがここまで浸透してしまった今では、「毒舌という予定調和」を求められることもあるのでは?

「ああ、たまにいますよ。『いつものアレでお願いします』って言ってくる人が。そういうときは聞き返します。『いつものアレって何?』って。初めてお仕事するスタッフの中には、事細かに説明したがる人も多いんですが、『それ聞かなくてもいいですか?』と確認する。確認じゃないですね、ほぼ脅しになってるんですが」

 ──さ、さすがです……。でも、どうしてそこまで?

「極力、嘘をつかないでいい環境にしたいんですよ。演技はドラマでやるもので、バラエティに出て演技しても仕方ない。どうやって勇気をふるって素で戦えるかが問題ですよ。もちろん、演技したほうが楽なんです。ただ、お客さんは馬鹿じゃないんで、しかもこれだけ情報が多い社会だから、マズいものをおいしいって喰ってたらバレますよ」

「空気に迎合しすぎるとお客さんに失礼でしょ」と坂上さん。この春からは昼番組のMCに初の冠番組のスタートなどでますます注目を集めるが、果たしてどんな毒を吐き捨て、テレビ界をかき乱すのか?

「そんな期待、やめてください(苦笑)。ただ、大人げないから本当にカチンとしちゃうときがあるんで……どうなるんでしょうね」

取材・文=岡田芳枝

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