韓流ではなく、英国ドラマが熱い! NHK『ダウントン・アビー』に注目!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年5月15日 18時0分

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「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」

 例えばチャールズ・ディケンズ『荒涼館』のような、歯応えのある英国の物語を渇望する方。或いは森薫『エマ』のような、貴族やメイドの生活を描いた作品が好きで堪らない方。そんな貴方にぴったりのテレビドラマが、現在NHK総合で日曜23時から放送中の「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」だ。

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 1912年、イギリス田園地帯に佇む大邸宅「ダウントン・アビー」の当主、ロバート・グランサム伯爵のもとに悲報が届く。豪華客船タイタニック号が沈没し、ロバートの従弟とその息子であるパトリックが還らぬ人となったのだ。ロバートの子供は三人姉妹であり息子がいないため、当時の法律制度(限嗣相続制)によって爵位と財産は甥であり長女メアリーの婚約者でもあったパトリックが継承するはずだった。突如勃発した継承問題にグランサム伯爵家の面々は色めき立つ。時を同じくして、杖を突くひとりの男が「ダウントン・アビー」を訪れる。ロバートの軍隊時代の戦友であり、彼の従者として雇われることになったベイツである。片足が不自由な従者の登場によって、使用人たちの間にも穏やかならぬ雰囲気が漂い始めた。

 これぞ英国! と言わんばかりの風格ある館のなかで、愛情、嫉妬、欲望、友情といったあらゆる感情が目まぐるしく行き交う、見応えたっぷりの群像劇である。主人と従者という立場を越え、戦場で培った固い絆で結ばれているロバートとベイツ。財産相続を巡りドロドロした駆け引きを繰り返す伯爵家の女性たち。相続騒動に乗じて良からぬことを企む下僕のトーマス。伝統と革新が混在し、変容を迎えつつある20世紀初頭の貴族社会を生き抜こうとする人々の姿が、ひとりひとり丁寧に描写されていく。劇中のロバートが言う通り、「ダウントン・アビー」は人生の結晶であるのだ。

 そして当時の生活をリアルに甦らせる建築や衣装、小道具の素晴らしさ。本物の城を借りた「ダウントン・アビー」のセットの存在感は言うに及ばず、使用人の運ぶティーセットとその所作まで、ディテール豊かな演出が歴史ドラマとしての本作を一層盛り上げる。「世界で最も高い評価を受けた作品」としてギネス認定されたのも納得の出来栄えだ。

 18日放送予定の第2話では、物語のキーパーソンのひとりである中流階級出身の弁護士マシューが館に現れ、伯爵家に更なる波紋を投げかける。在りし日の英国を伝える重量級のドラマ、日本でもきっと虜になる視聴者が続出するはず。

文=若林踏

▼英国ドラマ『ダウントン・アビー』
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/downton/
NHK総合 毎週日曜23時~(全7回)

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