【『相棒』放送開始から14年】水谷豊インタビュー「台本を開くとテーマ曲が聴こえてくる」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年5月17日 7時20分

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『ダ・ヴィンチ(6月号)』(KADOKAWA メディアファクトリー)

 その伝説の幕開けは2000年。土曜ワイド劇場でテレビドラマ『相棒 ふたりだけの特命係』が放送されたことから始まる。そのドラマは一気に視聴者のハートをつかみ、02年には連続ドラマ化。現在に至るまで、なんと14年もの間『相棒』は大人気コンテンツとして人々を魅了し続けてきた。4月26日には、待望の映画『相棒 -劇場版3-巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』が公開。まさに今、盛り上がりを見せる『相棒』には、物語の作り手である作家勢にも熱狂的なファンが多々! 『ダ・ヴィンチ』6月号では出版界からのアプローチでさらなる『相棒』の魅力に迫る。マンガ家・松島直子による描き下ろし「5分で分かる! 『相棒』講座」や、脚本家・ハセベバクシンオーによるスピンオフ小説「ヒマじゃない夜」などファン必見の内容となっている。特集の冒頭では、主人公・杉下右京を演じる水谷豊のインタビューを掲載している。

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「『相棒』を始める時に、みんなの中にあったのが“もののわかる大人たちを振り返らせたい”という気持ちでした。それがここまで多くの人たちに喜んでいただけていることに嬉しさはありますね。でも、だからといってそのために綿密に何かをやってきたかというと……実はそうでもないんですよ。ただ思いだけは、スタッフ全員が持ち続けてきた。それがひとつになって、とても大きなものになったような気がします」(水谷)

 たくさんの人の思いがバラバラになることなく、強いまま、ここまできた。

「すごいことですよねえ。小道具ひとつ、料理ひとつも、本当によくできているんですよ。『花の里』(※作中に登場する小料理屋)の料理もね、季節に合わせて作ってくれるのですごくおいしいんですよ(笑)。映っても映らなくても、スタッフ全員が本気で仕事しているんです。ずっとね」(水谷)

 今回公開される『相棒-劇場版3―巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』は、前2作よりさらにスケールアップ。舞台は四方を海に囲まれた“孤島”。右京もジャングルをスーツで走り抜けたり、川の中で乱闘を行ったりと、ハードで見ごたえのあるシーンが続く。さぞ撮影も大変だったのでは、と聞くと「それが大変じゃなかったんですよ」と意外な答え。

「僕はとっても便利にできてましてね。撮影が終わると、大変なことはなかった、と思ってしまうんですよ。出来上がったものを観て“よくあんなことできたな”と思いましたけど(笑)」

「初めて台本を開く時が、僕にとってはかなり大ごとなんですよ。テレビシリーズのほうは次から次へとやっていくのでもちろん届いたらすぐに開くんですが、映画の場合は少し違う。ただ楽しい台本ではないとわかっていますからね。でも開いた瞬間から、その厳しい世界で右京にならなければいけないでしょう。開くとね、もう“チャラララチャララ……”って相棒のテーマ曲が聴こえてきちゃう(笑)。だから『さあ、行くか!』と気持ちが決まらないと開けない。しばらくは机の上に置いて、横目で見ながら、まだあけないぞ、もうちょっと知らん顔してようなんて思う時間が必要なんです」(水谷)

取材・文=門倉紫麻/ダ・ヴィンチ6月号「『相棒』大特集」

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