W杯直前!日本がサッカー強豪国になるためにはどうしたらいいの?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年6月12日 7時20分

写真

『日本のサッカーが世界一になるための26の提言 フット×ブレインの思考法』(テレビ東京/文藝春秋)

 勝利を信じて、熱い情熱を胸に、もうすぐ日本が青く染まる。開幕まであとわずかのW杯に向けてザック・ジャパンの調整は進み、日本のファンもサムライブルーのユニフォームを身にまといながら彼らの華麗なパフォーマンスを今か今かと待ちわびている。今やサッカー程、日本人の心を揺さぶるスポーツは存在しないと言っても決して過言ではないだろう。

【本文画像あり】関連情報を含む記事はこちら

 『日本のサッカーが世界一になるための26の提言 フット×ブレインの思考法』(テレビ東京/文藝春秋)はテレビ東京系で放送されているサッカー番組「FOOT×BRAIN」の書籍化第2弾だ。GMや監督、ドクター、トレーナーなどサッカー界のプロフェッショナルや6名の番組アナリストが、日本サッカーが世界一になるために大切なことを分析している。この本を読めば、日本サッカー界のこれまでの軌跡、そして、これからの目指すべき先を知ることができる。W杯まで秒読みの今だからこそ読むべき、サッカー本のひとつといえるだろう。

 本書によれば、日本のサッカーは公式戦においては世界の強豪を相手にまだまだ劣勢である。1999年のコパ・アメリカ以降の公式戦では、過去のワールドカップでベスト4進出を果たしたことがある欧州や南米のチームに一度も勝てていない。いつもあと一歩であるが、その一歩が大きいようだ。強豪国は個人としての能力が高く、チームとしての総合力もある。加えて駆け引きが上手い。90分の中で自分たちがいい時、悪い時、攻める時、我慢して守る時をチーム全体が理解している。日本は悪い時の我慢を苦手としているのだろう。強豪国に勝ち、世界一になるには今後日本サッカー界はどうしたら良いのか。「個の力」と「組織力」。そして、経験を積んでいかねばならないことをこの本は示唆している。

 「Jリーグができてまだ20年。ブラジルには100年の歴史がある。子どもたちは小さい頃からサッカーをするし、サッカーをしやすい環境も整っている。才能ある選手を育てる投資ビジネスがブラジルにはあるが、日本ではサッカービジネスの制度が整っていない。」チームとして、技術や戦術、チームワークを磨くだけでなく、日本サッカーを今後も盛り上げていくためには、後進の育成とサッカービジネスの確立に力を注いでいく環境が必要なのだ。

 しかし、アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表を「史上最強」と評する声は少なくない。中心選手としてピッチに立つのは、マンチェスターユナイテッドの香川真司やミランの本田圭佑、インテルの長友佑都である。彼らを筆頭に現在の日本代表は、その多くが海外クラブに所属する選手で構成され、日本はワールドカップ・南アフリカ大会からのわずか4年間でアジア屈指のタレント輸出国となった。まだサッカー界として後進を育てる環境ができていないとはいえ、今回のW杯のダークホースとしてザック・ジャパンは恐れられるべき存在であるのだ。

 ザック・ジャパンは、6月6日に行なわれたザンビアとの親善試合で4-3の逆転勝利を収め、昨年のベルギー戦から続く連勝を5に伸ばしている。この勢いそのままに、ザック・ジャパンはW杯で日本を熱狂される試合を見せてくれることだろう。この本をお供にW杯を観戦しながら、これからのサッカーについて考えてみてはいかがだろうか。日本のサッカーの歩み、そして、これからの日本サッカーを垣間みることができる1冊だ。

文=アサトーミナミ

ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング