これは犬マンガではない。柴犬そっくりのパン屋のオッサンが主人公のマンガである!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年6月16日 14時40分

写真

『しばたベーカリー』(鵜飼りん/講談社)

 似たもの同士はうまくいく、のだそうです。確かに、世間のカップルや友人関係を眺めてみると、どことなく似ている、ということがよくあります。類似性の法則などと言うそうで、共通点が多ければ多いほど、より早く仲良くなり、安心でき、関係も長続きしやすいというわけです。これは性格的に似ている部分の事だけでなく、外見においてもよくあることなんだとか…。いわゆるペアルックや、双子コーディネートも「相手に少しでも似たい」という気持ちの現われなのかもしれません。

【本文画像あり】関連情報を含む記事はこちら

「世の中には自分と同じ顔の人間が3人いる―――」
これもよく聞きますが、あながち深く意気投合できる運命の人はそれくらいだよ、ということかもしれません。

 そして、今回紹介する『しばたベーカリー』(鵜飼りん/講談社)でもそんな“よく似た親子”が登場するのです。もう誰がなんといってもソックリなんです。…犬に。

 舞台はとある商店街。こじんまりとした町のパン屋さん“しばたベーカリー”を営む、柴田親子の物語です。脱サラし、念願だった自分の店を持つ。決して大繁盛ではないですが、しっかり者の息子・小太郎と二人三脚で、ノンビリほのぼのと過ごすのでした。妻に逃げられた脱サラパン屋と聞くと悲惨な設定ですが、柴田親子の持ち前の外見にかかれば、それもマイルドであります。なにしろ犬に似ているのですから。というより犬なんですけれど…。

 しかし、犬のパン屋さんではなく、“犬によく似たパン屋のオジサン”であるというトコロが最大のポイントです。可愛いキャラのゆったりとした、微笑ましい日常が流れつつも、シュールであります。じわじわと、クスっとくるのが本作の魅力です。

 なぜか犬扱いされてしまうパン屋のオジサンと、その周りのちょっと妙な人々。負け犬根性でがんばる柴田さんのほのぼのシュールな日常は、不格好だけれども温かくて美味しい、手作りパンのよう。

 出て行った奥さんもまた相当に妙な人なんですが、仲直りできるのかどうか、今後の展開も気になります。

 出て行った原因は
「あんたの犬みたいな顔がもういや」
だったんですけれど…。

文=すぎやまなつき

ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング