どんぶり勘定よ、サヨナラ! 低収入より恐ろしい「家計の倒産」を防ぐには

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月6日 7時20分

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『正しい家計管理』(林總/WAVE出版)

毎年、家計簿を購入するものの、すぐにつけるのをやめてしまう。酔っていい気分になると有り金がなくなるまでハシゴ酒をしてしまう。一日にカフェやコンビニへ何度も行くがいくら使ったかまったく把握していない…そう、実態の見えていないどんぶり勘定は、低収入なんかより、よほど恐ろしいもの。それを象徴するかのように、日本には年収1000万円を超える所帯でも複数のローンや保険の支払いでキュウキュウになっている「高収入なのに借金家庭」が少なくない。

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 じゃあ、一体どうすればどんぶり勘定はなおるのか!?

 『正しい家計管理』(WAVE出版)の著者、林總氏は、「そもそも、本当にほしいものがわからない、人生の目標そのものがあいまいだからこそのどんぶり勘定」とバッサリと斬り捨てる。何より、どんぶり勘定をやめると、気持ちよくお金を使えるようになり、同時に支出をがまんするときもストレスがなくなるのだとか。そのためには会社経営の会計を家計管理のお手本にし、「毎月1円でもいいから純資産を増やすこと」を原理原則と肝に銘じなければならない。

 確かに同氏の言うように、「家計」を「会社」、「個人」を「社員」というふうに、日頃のお金に関する考え方を改めれば、改善できそうな気がしてくる。「社員」である自分が日々の飲み食いでガバガバと「会社」の現金を使うことは横領に値するし、クレジットカードでついちょくちょく洋服を買ってしまうのも「手形を切っている」と考えれば、そう易々と手出しはできまい。「家計の経営は一生の仕事。絶対に倒産は許されません」と言及しているが、まさしくそのとおりだ。

 では具体的に純資産を増やすにはどのような方法があるのか。ここで注目したいのが管理不能支出。管理不能支出とは、見栄やプライド、思い込みなどと密接に関係している支出のこと。「コスト削減の最も効果的な方法は、活動そのものをやめることである」とドラッガーも言っているとおり、会社でも家庭でも、管理不能支出というのは知らず知らずのうちにメタボ化しているものらしい。

 ジムの会費、雑誌の定期購読、カードの年会費、携帯電話のありとあらゆる付加プランなど、固定的に出ていく管理不能支出を気軽に増やしてはいけないのと同時に、保険、車、住まい、教育費なども、減らすのではなく「やめる」という決断はないのかと見直すことが大事なのだ。

 また、「この1年、何をしたいか」という行動計画に沿って、予算を立てることも重要。予算に組み込まれていないお金を会社で使おうとするのは至難の技だ。行動計画に沿った費目を立てることこそ、正しい予算配分へとつながる。

 ちなみに管理可能費目は、3~5項目に絞り込むのがよいという。例えばカフェやコンビニへ行く回数が多い人なら、「カフェ費」や「コンビニ費」などマイルールを作ることで、これまで見えにくかった実態がより鮮明に見えてくる。自分に合った費目をつけよう。

 「やめられない、とまらない」と、サクサクとどんぶり勘定を続けていれば、いつの日か必ずしっぺ返しがくる(というか、すでにきている)。

 自分の人生ともども、この辺で見直してみてはいかが?

文=山葵夕子


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